1.4Lと言えども、ダブル過給がもたらす加速は強力。低回転時にはスーパーチャージャーがトルクを高め、2400回転オーバーではターボチャージャーが稼働。フル加速では7000回転まで一気の切れを見せるとなれば走りごたえもある。0-100km/hは8.3秒、最高速218km/hの実力を持つのだから、とても1.4Lとは思えない。2つの過給システムがカバーしあうからこそ、市街地やトリッキーなコースを走っても、フレキシビリティは不足なく、扱いやすい。
ただ、シビアに言えば、2つの過給システムがバトンタッチする際、若干の戸惑いを示すことがある。が、レスポンスのよい6速DSGを駆使しての快走ぶりを味わえば、少々の不満はどこかへ。ちなみに100km/hは6速2200、5速2700、4速3600、3速4800回転。
最高170馬力の1.4TSIでも力強いのに、200馬力の2.0TSIともなると、さすがに瞬発力が強力。急発進時には、一瞬ホイールスピンするほど。1.4TSIにも当てはまるが、ESP装備車としては珍しい。フル加速では快音とともに6500回転レッドゾーンまで引っ張れ、パドルシフトをキメれば楽しさ倍増。パワフル感を堪能でき、ヴァリアントだということをすっかり忘れてしまう。2.9回転のパワステの手ごたえも上々で、20mmローダウンで225/45R17インチを履くスポーツラインは、クイック感がスポーツ派にはこたえられないはず。全体のバランスとしなやかさという点では1.4TSIに、絶対性能では2.0TSIに分があると言える。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)