インプレッション:メルセデスベンツ ビアノ
メルセデスベンツ ビアノ メルセデスベンツ ビアノ
■プロフィール
 今、もっともホットなマーケットといえるラグジュアリー・ミニバン。そのカテゴリーの台風の目となりそうなのが、Vクラスの後継たるビアノ。ひとまわりサイズアップしながら、FFからFR化したことにより最小回転半径は0.4m短縮、6座から7座へ変更するなど、格段にアピール度が高まった。グレードはベーシックなトレンド、上級なアンビエンテ、全長が245mm長い同ロングの3タイプで、これまでのオーダーは20/30/50%という比率だという。
(発表:2003/10/22 UP:2004/4)
存在感満点。堂々たる風格は高級ミニバン界のリーダー格に
 ゼロから専用開発され、メルセデスらしさを追求したというだけあって、走行フィールには上質感がうかがえる。リヤがエアサスのアンビエンテ、そのロングモデルの乗り心地はマイルドかつフラット。腰高感もなく3.6回転のパワステに、基本的には素直な反応を見せる。ただソーイングのように小刻みに、左右にステアするような場合、リヤの追従性が悪くなり、乗り心地を含めて動きがギクシャク。一方、標準サスのトレンドは、フィールがキビキビ。ロールが若干大きめになるも、腰高感はなく、トータル的にはロングより一体感がある。オーバーハングが245mm長いテール下に、スペアタイヤを積むロング。ショートボディとでは重量バランスも異なり、おのずと走行感に違いが出る。マフラー系が異なるためか、ノイズはロングのほうが耳に軽かった。
 E320アバンギャルドと同じ3.2Lは、高回転までスムーズで、スポーティな味わいがある。Dレンジフル加速では6000回転レッドでシフトアップ。まして5ATをティップシフトすれば、スポーティ感が高まるというもの。運転が楽しめるドライバーズカーだということが見逃せない。ビアノは、高速から山道、市街地と、オールラウンドでアピールするユーティリティ抜群の快適ラグジュアリー・ミニバンだ。
(文:横越光廣 写真:郡 大二郎)
メルセデスベンツ ビアノ 高級志向といってもオーバーデコレートにあらず。シンプルな上級感を演出。チルト&テレスコ・ステアリングとシートなどの位置関係はまずまず。ポジションはいまひとつと感じた。三角窓は小さいながら効果的。グラスエリアが大きく、全方位ともに視界は良好。 メルセデスベンツ ビアノ フラットな床と多彩なアレンジが広々とした室内の魅力度を高める。左右独立の2列シートは、スライド量が大きく多機能で対座もOK。脱着もできるが29kgと重い。
メルセデスベンツ ビアノ 着座が高めのシートは、適度な硬さ。トレンドはベロアで、タッチはよいがサポート性はいまひとつ。本革となるアンビエンテは電動式で、サポート性もよい。 メルセデスベンツ ビアノ スライドドアの開口面積が大きく、3列目への乗降はラク。十分に広く、ゆったり座れる。多機能で脱着可。荷室は430〜4500L、ロングが730〜5000Lと断然だ。
メルセデスベンツ ビアノ Vクラスに対し全長×全幅×全高×ホイールベースで85×20×10×200mmも拡大。このボディにメルセデス・ブランドが付くのだから、存在感は抜群。 メルセデスベンツ ビアノ オールアルミ製3.2L V6は、140kgと軽量。気筒当たり吸気2/排気1の3バルブ、ダブルイグニッションにより高効率化。バランスシャフトにより低振動。
ビアノ3.2トレンド(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4755×1910×1900mm
ホイールベース 3200mm
トレッド前後 1630mm
車両重量 2090kg
エンジン V6OHC
総排気量 3199cc
最高出力 218ps/5600rpm
最大トルク 31.1kgm/2800〜4750rpm
10・15モード燃費 7.8km/L
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 225/60R16
全国メーカー希望小売価格 (単位=万円)
ビアノ3.2トレンド 493.5
ビアノ3.2アンビエンテ 567.0
ビアノ3.2アンビエンテ・ロング 588.0
※表示価格は消費税込みの価格となります。
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