インプレッション:オペル ベクトラワゴン
オペル ベクトラワゴン オペル ベクトラワゴン
■プロフィール
 2002年に7年ぶりにモデルチェンジしたベクトラ・セダンは、大変身。いかにも現代的でありながら質実剛健。仕上げのよさが光った。のちにスポーティなGTSが加わったが、なんといってもこのシリーズを盛り上げるのは、最新のワゴン。全長はシグナムよりも190mm長く、断然のカーゴルームを持つワゴンのなかのワゴン。ベクトラのキャラクターが生かされている。
(発表:2004/4/19 UP:2004/6)
重厚かつスムーズな走行感が際立つ魅力のメガスペース・ワゴン
 パワートレーンは、3.2L V6+5ATの1タイプ。このV6は高回転までスムーズに吹け上がり、あらゆる条件下で十分な力感を披露する。Dレンジフル加速では、6500回転レッドゾーンのところ6200回転でシフト。急発進時には、ウエット路でさえトルクステアもなく安定した姿勢を保ちつつのスパート。しっかりと路面をとらえた走行フィールが、ベクトラの特徴だ。
 加えて全域にわたって味わえる軽快スムーズな加速フィール。各ギヤがホールドタイプのMTモードで、小気味よくシーケンシャル操作をすれば、スポーツ性を満喫できる。「スポーツ・メガスペース・ワゴン」というキャッチに納得だ。100km/hは5速1900、4速2500、3速3700、2速5600回転とハイギヤリング・クロスレシオ。変速がスムーズで、無駄なくパワーが伝達されているのだろう。上質感さえある加速フィールに不足なく、走っていて気持ちがよい。高速での長距離クルーズは大得意。エンジン音も気にならず、快適この上ないはずだ。
 安定感のあるハンドリングにも感心させられる。2.8回転のパワステは、重からず軽からず。きっちりとしたインフォメーションがあり、FFとしてのクセもなく、至って扱いやすい。シャープとは言えなくても、鈍感と感じることは皆無に等しい。ロングホイールべースのワゴンとしては、ナイスセッティング。安定志向で、だれが乗っても乗りやすいと感じるフトコロの深さで迎えてくれる。乗り心地は、ゴツゴツしたところのないマイルドかつ重厚で快適だ。
(文:横越光廣 写真:郡 大二郎)
オペル ベクトラワゴン ダッシュからドアトリムにかけての一貫したデザイン、ドアノブ、各スイッチ類などの使い勝手は申し分ない。シンプルではあっても、求められることにきちっとこたえた好仕上げだ。テレスコ&チルトステアリング、シート等との位置関係もグッド。 オペル ベクトラワゴン セダンと比べ全長×ホイールベースは、215×130mm長い。それを生かし、標準時530L、最大1850Lの荷室容量を確保。
オペル ベクトラワゴン シートはゆったりサイズで座り心地がよい。前席はラチェット式リフターが有効で、後席スペースは広く居住性はVIPカー並み。 オペル ベクトラワゴン セダンやシグナムと比べ、リヤのオーバーハングは長いが、ワゴンとしてなかなかスタイリッシュ。3.2は6.5J×16アルミに215/55R16タイヤが標準。
オペル ベクトラワゴン リヤサスはマルチリンクで、主要構成パーツにはアルミを多用。シャシー制御システムのIDSは、ハンドリングと安定性を高める。ハイテク安全装備は充実。 オペル ベクトラワゴン オメガ3Lをベースにリメイクした3.2L V6は、ダイキャストマグネシウムの可変インテークマニホールドを採用。05年から実施予定の排ガス規制「ユーロ4」に対応。
オペルベクトラワゴン3.2(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4825×1800×1500mm
ホイールベース 2830mm
トレッド前/後 1520/1515mm
車両重量 1590kg
エンジン V6DOHC
総排気量 3174cc
最高出力 211ps/6200rpm
最大トルク 30.6kgm/4000rpm
10・15モード燃費 9.2km/L
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 215/55R16
全国メーカー希望小売り価格
ベクトラワゴン3.2 408万4500円
ベクトラワゴン3.2プレミアム 434万7000円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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