インプレッション:ボルボ V50
ボルボ V50 ボルボ V50
■プロフィール
 7年ぶりにモデルチェンジしたV50とS40は、なかなかの意欲作。マツダをはじめ、フォード・グループのもとでチューンアップされてはいるが、頑として脈打つのはボルボ・イズム。安全性に対する真摯でアグレッシブな取り組みには、頭が下がる。それでいて、意外性のある走行感をもたらすのもボルボ。とはいえ、すでにもっともパワフルなターボ装備のT-5に乗っているだけに、ベーシックな2.4では物足りなさを感じるだろうという思いが先行した。
(発表:2004/2/6 UP:2004/8)
パワーに不足なし。ベーシックな2.4でもプレミアム感あり
 3名乗車+40kgほどの荷物を積んでV50 2.4を走らせるとなると、どうしても挙動のダルさがイメージされる。が、いざ走ってみるとその心配はすぐに吹き飛ぶ。パワーは、意外にも十分すぎるほど。Dレンジフル加速では6200回転前後まで引っ張れ、加速に不足なしだ。
 それ以上に注目できるのはドライバビリティに優れることで、オールラウンドで扱いやすいのだ。加速時には、若干くぐもった音質で、大きめでワイルドな排気音を残す。そこに違和感を覚えたが、元気のよさととらえれば問題なし。
 むろん、高速クルージングは快適。100km/hは5速2200、4速2800、3速4200回転相当で、余裕十分。加速レスポンスも自然といえる。これだけ走れば、2.4でも十分といえる。
 ロック・ツー・ロック2.8回転のパワステは、適度な重さ。ただ、切り始めのレスポンスには若干のダルさがあり、神経質にとらえると、たとえれば全体にゴムを介したようなもどかしさがある。そこで、一体感やダイレクト感が少々スポイルされるのだが、ロードホールディング自体は優れている。サスストロークを十分にとっての粘り腰。4輪が路面をしっかりとらえた安定性は見逃せない。ロールは小さいとはいえないが、体感的には気にならないタイプ。
 安定志向でだれにでも扱いやすいこと、これはベーシックなステーションワゴンとしては注目すべき一点だ。乗り心地がマイルドなことも、見逃せない。期待以上のプレミアム感をもたらすところに、V50 2.4の価値がある。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
ボルボ V50 シンプルなインパネまわりで注目できるのは、左に位置するイグニッションキー。これは、ステアリングコラムに設けられていると、衝突時にヒザを痛める可能性があるからという、ボルボらしい気遣い。 ボルボ V50 後席は、ヘッド/レッグスペースともに余裕十分で広々。ただ、前席のレールが、足先のスペースを狭めるのが残念。視界は開放的。
ボルボ V50 レザーシートは、表皮のタッチは硬めでも全体にはソフトで座り心地もよい。リフト量の大きいパワーシートは、ポジション的にもグッドだ。 ボルボ V50 V40と比べ全長は変わりなく全幅と全高が50×20mm拡大された。キャビンスペースなどが広くなったばかりか、よりダイナミックにスタイリッシュに。
ボルボ V50 さすがにラゲッジルームの使い勝手は、なるほどと感じさせてくれる。低い床はフラットで、荷物の出し入れはラク。後席はアレンジ多彩で容量も417〜1307L。 ボルボ V50 横置き直列5気筒DOHCは、マツダの助けを借りて格段にコンパクトに。連続可変バルブタイミング装備で高効率だ。
ボルボV50 2.4(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4515×1770×1450mm
ホイールベース 2640mm
トレッド前/後 1535/1530mm
車両重量 1470kg
エンジン 直5DOHC
総排気量 2434cc
最高出力 140ps/5000rpm
最大トルク 22.4kgm/4000rpm
10・15モード燃費 9.5km/L
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 ディスク
タイヤ前後 205/55R16
全国メーカー希望小売り価格
372万7500〜467万2500円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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