ホイールベースが100mm長い北米のRAV4と共同開発されたヴァンガード。7人乗りとは言っても3列目はシートクッションも薄く、あくまでもエマージェンシーサイズに留まっている。その代わり、たたんだ3列目は邪魔にならずたっぷりのラゲッジとして使えるので、使い勝手的にはS〜Mクラスミニバンに相当すると思えばイメージしやすいハズだ。
外から見ると「オンロード志向のSUVだろうなぁ」という印象を受けるが、シートに腰を下ろすと「オフローダー系?」と感じさせられる作りになっているのはユニークな演出。ちなみに走り味的にもオン/オフの中間のフィーリングといった感じにまとまっている。
というのも、最近の流行りと比較すると、重心高が若干高めのSUV然とした色合いが強く感じられるのだ。動きもキビキビという感じではなく、とくにコーナリングの感覚は「SUV」っぽい。しかし、高速安定性はバッチリで、乗り心地的にも18インチタイヤを履いているとは思えないくらい、道路のつなぎ目の凸凹もシートクッションなどでうまく吸収されている。
パワートレインは2.4L+CVTと3.5L+5ATというラインアップとなるが、クルマの性格を考えるとやはりゆとり感が違う3.5Lのほうが雰囲気あり。少々パワフルすぎるくらいだが、状況に応じてパワーコントロールもうまくしつけられているし、ハンドリングの元気さもある。とくに子離れ世代にはこちらがオススメだ。
(文:竹岡 圭 写真:犬塚直樹)