ジオを真横から見ると、ホイールベースと前後ドアの長さが目につく。それが示すように、フロントシートやセカンドシートまわりは広々している。とくにセカンドシートをセパレートとした仕様は、従来の国産車ではあまり体感できなかった開放的な空間を生み出している。これだけ広ければ、サードシートがエマージェンシー用といえる作りでも納得。ただしこの3列目をたたんだときに装着し、4シーターであることを強調するラゲッジボードやトノカバーは、さらなる使い勝手のよさを期待したい。
2.4L 4気筒と3.5L V6があるエンジンは、加速については2.4Lでも不満がない。CVTはスムーズで、パドルを使ったマニュアルシフトはスピーディに決まる。トルコン式6ATが組み合わせられる3.5Lは、6気筒ならではの滑らかさよりも、スポーティな速度の伸びと心地いいサウンドが印象に残った。
ボディの剛性感やサスペンションのストロークはもう少し余裕がほしいところ。低速で荒れた路面を通過すると、ショックが直接伝えられがちだった。そのため16インチと18インチが用意されるホイールは、16インチのほうが好印象。6/7シーターとしては低いボディのおかげで、コーナーでの腰高感はない。前後輪ともに安定したグリップを示してくれるので、ペースを上げても安心だ。さらにロングホイールベースを生かしたゆったりした挙動は、長距離ドライブでの快適性につながるだろう。
(文:森口将之 写真:柳田由人)