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スイフト以来シャシー性能に目覚めたスズキらしく、走りはかなりいいセンを行っている。とくに欧米の道を走り込んで仕上げたというフットワークが好感触。高速の直進安定性は堂に入っているし、コーナーも粘り腰。スポーティーではないが、ステアリングやシートをとおしてシャシーのしっかり感が伝わってくる。
エンジンは実用域のトルクが厚い。1500回転あたりでも十分に力強く、CVTの制御も合っていて、アクセルの踏み込みに対して軽やかに反応する。ちなみにこのCVTはレバーの前後操作(前に倒すとダウン/手前がアップ)やパドルでの6速マニュアル操作も可能だ。
ただ、大型=高級ではない。4000回転前後のエンジン音はけっこう勇ましいし、ガラスが薄いのか車外音も気になる。それに235/45R18のタイヤも入力が大きく、乗り心地が少しヒョコつく。もう少し大人しいサイズの方がキザシのキャラには合うと思う。
居住性やラゲッジスペースは実用的。サイズから想像するほど広々とはしていないものの、シートサイズはたっぷりしていてくつろげる。
惜しいのは受注生産の単一グレードで装備が選べず、価格が割高なこと。ならばインテリアの質感はもう少し上げたい。基本性能は良いが、この辺に新ジャンルへの迷いが感じられた。
(文:石川芳雄 写真:原田淳)
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