|
このカタチ、いわゆるノーマルのインプレッサと同じ形状ではあるのだが、じつは中身はまったくの別物。リヤクォーターパネルを含む一体のサイドパネルなども違うのだ。この新型は開発当初からWRCの規定を考えて造られたクルマで、たとえば2625mmのホイールベースはWRカーのトレンドの数字だ。
エンジンはおなじみの水平対向2Lターボで、とうとう280馬力規制を超えた308ps/43.0kgmという数値を掲げてきた! 低回転域のトルクは少々薄い感じはあるが、高回転域まで気持ちよく吹け上がるのは爽快である。これに走るシーンによってベストなパワーコントロールができるSIドライブをプラス。速さを追求しているのはもちろんだが、雨の日や街なかでも運転しやすいインテリジェントモードは、時代に即した賢い設定だと言える。
もちろん足まわりのほうもリヤがダブルウィッシュボーンになって、粘りと安定感が高まったのは言うまでもない。が、さらにマルチモードDCCDを新採用。トルク感応型機械式LSDに電子制御のLSDがプラスされたような感じなのだが、この電子制御LSDがマルチモ−ド化されていて、3つのモードからシチュエーションに合わせて作動のフィーリングを選択できるのだ。またアンダー/オーバーステアをコントロールする、マルチモードVDCも搭載するなど、ここでは紹介しきれないくらいまだまだ高機能がテンコ盛りなのだが、自分で操る領域をしっかりと残したクルマであることは間違いない。
(文:竹岡圭 写真:犬塚直樹)
|