インプレッション:ボルボ S60R & V70R
ボルボ S60R & V70R ボルボ S60R & V70R
■プロフィール
 かつてボルボの「R」は、レーシングを意味するハイパフォーマンスカーに冠せられた。が、第2世代となるS60R/V70Rには、洗練という意味でのリファインメントがあてはまる。05年モデルでは一段と進化発展している。04モデルからの大きな変更点は、18インチタイヤの採用、オーディオシステムなど多岐に渡る。R専用として、3モードからなるFOUR-Cや電子制御AWDなど、最先端テクを傾注する。
(発表:2004/10/27 UP:2005/1)
パンチ力よりも際立つのは断然のドライバビリティ
 最大過給圧1.1バールの2.5Lターボを搭載するRは、さすがに強力な加速性能を備えている。Dレンジフル加速では、6000〜6200回転でシフトアップ。総合的にトルクフルで少しもピーキーではないが、3500回転から力感を増し、4000〜6000回転まで一段とシャープに吹け上がる。最高出力が300馬力とあって、瞬発力はたしかに強烈だ。
 だが、急発進時などで、アクスルが暴れたり方向性が乱れることはない。さすがはAWD。DSTCをカットしたとしても同じこと。安定した姿勢を保ったまま、アクセル開度に応じてグングンと加速していく。しかもドライバビリティに長けるとあって、まさにRの意味は、リファインメントと実感させられる。100km/h時の5速2300、4速3000、3速4500回転というギヤリングも文句なし。高速走行もハイレスポンスで、余裕の実力を発揮する。
 55対45の前後重量バランスのS60Rは、2.5回転のパワステに対し、スポーティな挙動を見せてくれる。スタビリティもハイレベル。
 一方、54対46のV70Rは、ボディ剛性面で優位に立つS60Rのようなキビキビ感は失われるが、安定感と乗り心地のマイルド感が魅力。といってもワゴンとしての実力はトップランクで、よりアダルトなユーザー向きといえるだろう。ていねいなハンドリングで山道を走ったら、スムーズかつ速いV70Rの世界にひたれる。重厚感も味わえる上質な走りが魅力といえる。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
ボルボ S60R & V70R テレスコ&チルトのレザーステアリングはR専用の速度感応式。メーターはメタルブルーで新鮮かつクリア。スイッチにより、3モードサスを切り替え可。ベストはスポーツモード。 ボルボ S60R & V70R 後席スペースに不足なく、フィット感はまずまず。S60よりV70のほうがゆとりはある。S60は突き上げ感が気になった。
ボルボ S60R & V70R 専用スポーツシートは、感触のよいプレミアムレザー。前席は8ウェイパワーで、だれにでもしっくりくるポジションを提供。 ボルボ S60R & V70R 外観は、リヤエンドのデザインを一新するなどリファイン。フロントまわりの造形も迫力十分。S60はリヤスポイラーが有効で、リフト量が20%軽減と空力的。
ボルボ S60R & V70R 使い勝手のよさはRも同様。V70の荷室は床がフラットで荷物が積みやすい。後席は60対40分割可倒式。 ボルボ S60R & V70R ツインインタークーラー装備のKKK社製ターボは、最大過給圧を1.1バールへ。300馬力と強力で、1850〜6000回転にわたり最大トルクを保つ。
ボルボS60 R(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4635×1815×1430mm(4710×1815×1470mm)
ホイールベース 2715(2755)mm
トレッド前後 1555mm
車両重量 1650(1720)kg
エンジン 直5DOHCターボ
総排気量 2521cc
最高出力 300ps/6000rpm
最大トルク 35.7kgm/1850〜6000rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 235/40R18
※( )内はV70Rの数値。
全国メーカー希望小売り価格
S60R 662万円
V70R 709万円
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