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206SWではリヤドアオープナーをピラーに埋め込み、テールランプをブーメラン型にして、プジョーらしいダイナミズムを表現していた。が、207SWではリヤウインドウとテールランプで矢を描くという、全然違う方法でアイデンティティを表現した。1007や407SWにも使われるテクニックだが、このセンスはさすがだ。
それでいてラゲッジスペースのフロアは低く、リヤゲートにはガラスハッチも装備し、トノカバーは前後両方向から開閉可能で、リヤシートはワンタッチでフラットに折りたためるなど、フランス車らしくユーティリティの追求もぬかりない。リヤシートの広さまでハッチバックより拡大しているほどだ。
試乗したのは自然吸気エンジンのATモデル。車重はハッチバックのシエロより40s重いだけなので、加速に大きな差は感じなかった。乗り心地はワゴンにありがちなリヤの固さがなく、ハッチバックよりしっとりした感触。ショックアブソーバーなどを専用としたサスペンションのおかげだろう。電動パワーステアリングの切れ味も少しおだやかになったような気がした。コーナーではガラスルーフを持つ上屋の存在が気になるものの、リヤの重さや剛性不足は感じられず、ロードホールディングの高さはハッチバック譲りなので、ワゴンらしからぬペースで山道を駆け抜けることが可能だった。
(文:森口将之 写真:森山良雄)
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