インプレッション:トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン
トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン
■プロフィール
 トヨタとダイハツが共同開発して生まれたトヨタ・パッソとダイハツ・ブーンは「マイ・パートナー・コンパクト」というテーマにふさわしく、ユーティリティは抜群、室内の細やかな気配りがうれしくなる。新開発のプラットフォームなど、コンパクトカーはお手のものというダイハツ主導の設計といえよう。パッソ、ブーンともに、エンジンは1.0、1.3Lで、スーパーECT(4AT)。FFが基本で1.0には4WDもある。
(発表:2004.6.7 UP:2004.7)
ユーティリティ、気配り抜群のマイ・パートナー
 実用本位の広い室内に収まると、このクルマの持ち味がよくわかる。ポケット類の多さと居住性のよさはインパクト十分。派手さはないが、コンパクトカーとしては上々の設計だ。これで走りがよければ言うことなしなのだが……。
 まずはベーシックな1.0。3.8回転の電動パワステは軽く、だれにでも扱いやすいクセのなさが、このクルマのアピールポイント。パワーは必要十分。高速道路においても、ダルさは感じない。むしろ、100km/hからの加速では、思った以上に軽やかな走りっぷりを見せた。4速のATもスムーズな部類に入る。が、市街地、高速道路と走って、少々気になる点が浮上した。
 まず第一に、ロードノイズ。これは長時間のドライブでは不当な疲労感を誘う。もうひとつは、ATのクリープの強さ。女性ユーザーが多くなるであろうこの種のクルマにはそぐわない。出足の鈍さをカバーするためとのことだが、このクラス、このクルマの性格からして、出足自体はおだやかでよいと思えるだけに、クリープの強さとの兼ね合いは要・再チューンだ。
 そんな特徴は、1.3にも当てはまった。もちろんこちらは、1.0よりパワーに余裕を感じさせてくれる。が、クリープと出足については同傾向。リーダーたるトヨタ、ダイハツのせっかくのナイス・コンパクトなのだから、フトコロの深さというものを体感したかった。こちらもロードノイズが大きかったが、それは最小回転半径を4.3mに抑えるためのタイヤ設定によるとのことだ。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン 低いダッシュとショルダーラインの低さからして視界良好。ダッシュ下のワイドで使いやすいトレイは感動ものだ。コラムシフトは6ポジションで、操作は軽く、新鮮味もある。 トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン ヘッド/レッグスペースともに、コンパクトクラスとは思えない断然の広さ。強いて言えば、背もたれが小ぶりで、サポート性、座り心地がいまひとつなこと。
トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン ファブリック表皮のシートは、スポンジーでソフトタッチ。GとFパッケージにはリフターが備わり、ポジションもまずまず。シートアンダーボックスも付く。 トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン スタイル面での特徴は、バンパー、フェンダーまわりがボリューム感満点なこと。パッソとブーンの外観上の違いは、ボンネットとバックドア中央のエンブレムぐらい。
トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン 室内は広い。5名乗車時でも荷室容量は224L。シートアレンジは多彩で、ロングモーションモードから後席背もたれを倒すとフラットな629Lに拡大。 トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン 1.0Lは3気筒とは思えないスムーズ感を発揮。4気筒の1.3Lは全体に余裕を感じさせる。ともにDOHC。
パッソ1.3G/ブーン1.3CX(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 3595×1665×1535mm
ホイールベース 2440mm
トレッド前/後 1465/1475mm
車両重量 930kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 1297cc
最高出力 90ps/6000rpm
最大トルク 12.6kgm/3200rpm
10・15モード燃費 18.0km/L
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/L&Tドラム
タイヤ前後 155/80R13
全国メーカー希望小売り価格
パッソ 94万5000〜130万2000円
ブーン 94万5000〜130万2000円
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