インプレッション:フォルクスワーゲン パサート
フォルクスワーゲン パサート フォルクスワーゲン パサート
■プロフィール
 1973年デビューのパサートは、今回のモデルが6世代目。その最大の見どころは、長く兄弟関係にあったアウディ(80&A4)との決別だ。エンジン搭載方式を縦から横に変更し、4モーション機構もトルセン・センターデフ式から電制カップリング式に一新。つまりゴルフ/ジェッタと基本メカを共用するモデルになったのだ。が、ひとまわり大きくなったボディや、より快適&高級志向を明確化したインテリアを見れば、Cセグメントとの違いは明確。パサートはDセグらしい風格と存在感が漂う。
(発表:2006/3/23 UP:2006/4)
Dセグメントの「新基準」を構築した高バランスが光る!
 日本仕様の新型パサートの心臓はすべてFSI=ガソリン直噴。150馬力の2L直4を積む2.0、200馬力の同ターボ仕様を積む2.0T、250馬力の3.2L V6を積むV6・4モーションの3タイプが設定されている。その個性や魅力の違いは明確で、それぞれに深い味わいがある。まずは、DSG+4WDという高度なメカで武装したV6モデル。最高速246km/h、0→100km/h加速6.9秒のデータからもわかるように、その走りはじつに力強く、豪快。4WDならではの高度な安定感も加わり、全天候型のハイパフォーマンスセダンに仕上がっている。
 対する2.0Tはスポーティさが持ち味。タイヤはV6と同じ235/45R17だが、こちらは15mmローダウンのスポーツサスが標準。160kg軽い車重と相まって軽快、素直、ダイレクトなハンドリングを実現している。低速域では「少し乗り心地が硬い」と思わせるが、スポーティな走り味を好むなら2.0Tがオススメだ。なら、ベースの2.0は? スペック的には地味だが、性能面ではなんの不満も感じさせない。しかも、乗り心地は上級グレードよりもしなやかかつ快適な印象だから、ゆったり、快適に……という要求にはコイツがピッタリ。コストバリューの面から見ても、2.0の買い得感は際立っている 。
(文:森野恭行 写真:菊池貴之)
フォルクスワーゲン パサート 開放感を演出する水平基調デザインのインパネには、上級セダンらしい高級感、重厚感が漂う。ウッドパネルはV6に標準、2.0Tにはレザーシートとセットでオプション。V6はポプラウッドを採用。 フォルクスワーゲン パサート 横置きFFへと転換した新型は、後席足もとスペースがさらに広くなった。ボディ拡大とも相まって、Eセグメントに迫る快適性とくつろぎ感を実現。
フォルクスワーゲン パサート 左右方向のゆとりが拡大し、一段とゆったり感が高まった。6ウェイ電動の運転席シートを2.0と2.0T、12ウェイ電動の前席シートをV6モデルに標準化。 フォルクスワーゲン パサート ウエッジ基調の躍動的スタイルを基本に、最新VWの目印であるワッペングリルと4連丸型ランプ(前後とも)を採用。造形の完成度は高い。先代比で全長が85mm、全幅が75mm、全高が30mm拡大した。
フォルクスワーゲン パサート 先代比90L増の565Lの大容量を誇るトランク。6対4分割可倒機構やアームレストスルーを採用し、長尺物や大物の収納にも対応する。上質なカーペットトリムを施すなど、高度な質感も印象的だ。 フォルクスワーゲン パサート バンク角を15度から10.6度に変えた新設計の狭角V6。6速ロボタイズドMTのDSG、電制4駆の4モーションとの組み合わせ。
フォルクスワーゲン・パサートV6 4モーション(6AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4785×1820×1490mm
ホイールベース 2710mm
トレッド前後 1540mm
車両重量 1660kg
エンジン V6DOHC
総排気量 3168cc
最高出力 250ps/6250rpm
最大トルク 33.1kgm/2750rpm
10・15モード燃費 8.9km/L
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 235/45R17
バリエーション&価格
パサート2.0 319万円
パサート2.0T 365万円
パサートV6 4モーション 439万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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