インプレッション:フィアット パンダ
フィアット パンダ フィアット パンダ
■プロフィール
 2003年9月に発売されるや、ヨーロッパで大好評となっているパンダ。コンパクト・シティカーに求められる要件を、高いレベルで満たしたことがアピールポイントとなっている。ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたことからも、現地での評価の高さがしれよう。
(発表:2004/7/14 UP:2004/9)
懐かしい名が復活。総合力の高さが魅力のイタリアン・コンパクト
 1.2L60馬力とデュアロジック(ノークラッチのATモード付き5速シーケンシャル)のコンビネーションは、軽快な加速性能をもたらし、その操作性はトップランクといえるだろう。グリップ感のよい大きめのシフトレバーにより、ときに小気味よい加速を見せる。マニュアルモードでは、各ギヤが完全ホールド。6000回転まで引っ張れば、軽快感はいっそうの高まりを見せ、スポーティフィールが楽しめる。
 意外な実力を発揮するのは、スピードがのってから。80km/h以上では、とても1.2Lとは思えない加速ぶり。100km/hは5速で2800、4速3500、3速4500回転にすぎず、なお余裕を持って加速し続ける。これなら高速クルージングはラク。エンジン音が耳ざわりでないこともクラスを超えた快適感につながっている。
 そのうえ、標準とEモードを選べるオートモードでは、シフトはお任せ。フル加速時には、標準時で5500回転、Eモード時5000回転でシフト。シフト・スケジュール自体、それぞれの持ち味を生かすように分けられているのも意味がある。最初は違和感を覚えるかもしれないが、すぐになじむので問題なし。オートモードでは、シティカーにふさわしい扱いやすさが引き立ち、ことに女性に喜ばれることうけあいだ。
 フットワークも好感度を高める。3回転のパワステに対し素直なハンドリングと、コントロールのしやすさがグッド。ロール感も自然で、万人向けの安定志向は、このクルマにピッタリ。しかも、十分なストロークを持つサスが、マイルドな乗り心地をもたらす。少しもプアではなく、上質感のある走りに感心させられた。
(文:横越光廣 写真:内藤敬仁)
フィアット パンダ インパネまわりは機能的。正面のかぎられたスペースのなかにメーター類が集約。それぞれのデザインがよく、視認性も優れる。各種情報は中央のモニターに表示。 フィアット パンダ 後席はゆとり十分。着座位置が高すぎて前のめりになるようで不安定。シートサイズそのものが小ぶりだ。その一方、グラスエリアが広く、視界はきわめて良好。
フィアット パンダ ラチェット式上下アジャスターの操作レバーは、狭いドア側ではなく左側にあり、じつに操作しやすく、また有効。クッションはソフトタッチで座り心地がよい。 フィアット パンダ ルーフレールを持つプラスは、全高×全幅がスクエアに近いボクシースタイル。自慢のひとつは大型の電動ダブルサンルーフ。前が電動、後ろが固定のこのルーフがなかなかオシャレ。
フィアット パンダ ユーティリティが抜群のパンダ。標準時206Lのラゲッジ容量は、可倒式後席をたたむと860Lに拡大。収納エリアも多く、利便性はきわめつき。 フィアット パンダ 本国では1.1L、1.2L、1.3Lディーゼルの3種だが、日本では1.2L直4のみ。細部を改良、吸排気効率、低振動化がはかられている。
フィアット・ニューパンダ・プラス(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 3535×1590×1570mm
ホイールベース 2300mm
トレッド前/後 1370/1365mm
車両重量 960kg
エンジン 直4OHC
総排気量 1240cc
最高出力 60ps/5000rpm
最大トルク 10.4kgm/2500rpm
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 ディスク/L&Tドラム
タイヤ前後 155/80R13
バリエーション&価格
ニューパンダ 157万3950円
ニューパンダプラス 169万9950円
※価格は全国メーカー希望小売り価格です。
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