インプレッション:日産 オッティ
日産 オッティ 日産 オッティ
■プロフィール
 格子状2分割グリルと、丸型フォグランプ(オプション)を埋め込んだバンパーで個性を主張するが……中身は言うまでもなく三菱のeK。商用車のOEM供給から発展し、軽分野での日産と三菱の関係はより親密になった。「堅調な軽の車種充実をはかることで『日産180』の必達を!」という日産、「落ち込んだ生産台数を早期に回復させたい」という三菱。2つの戦略がひとつに重なり、オッティが誕生した。
 すでに日産にはスズキからOEM供給を受けるモコ(MRワゴン)が存在するが、その全高は約1600mm。1550mm制限の立駐に対応していないのが弱みだ。でも、オッティの全高は基本1550mm。しかも価格設定がより幅広いから、モコとは異なるユーザー層を取り込むことが可能。これが、ゴーン流の抜け目のない戦略だ。
(発表:2005/6/7 UP:2005/7)
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 専用ボディ色(ランスブルー)や、色調を変えたベージュ内装の効果もあって、オッティの印象は想像していたよりも新鮮。さりげなく「日産車の仲間」であることを主張している。しかしオッティEに乗ってみれば……やはりeKワゴン以外の何者でもない。ハードウエアにまでは日産のオーダーは入っていないのだ。
 とはいえ、ベースのeKは高効率パッケージとまじめなクルマづくりがウリのモデル。デビューから4年近くが経っても商品力を保っているのは、基本がしっかりしているからだ。走りもしかり。洗練度では最新ライバルにかなわないが、3G83の能力は十分。4AT採用のEは、加速力と静粛性のバランス面でも水準を満たす。そしてシャシー。穏やかな操縦性、ゴツゴツ感を抑えた乗り心地は、ベーシック軽としては的を射たセッティングで、日常のパートナーとしての「これで十分」をカタチにしている。
(文:森野恭行 写真:犬塚直樹)
日産 オッティ 豊富な小物入れが何よりの自慢。機能優先のパッケージとデザインは、ベーシック軽の王道を行くものだ。eKとの相違点は、インパネやステアリングのオーナメントと内装色。 日産 オッティ 5対5分割の後席はリクライニング機構付き。十分なニースペース、ヘッドスペースを持ち、大人4人での快適なドライブも楽しめる。実用性は今も一線級。
日産 オッティ AT車にはゆったりしたかけ心地のベンチタイプシートを採用。チルトステアは非設定だが、運転席のリフターは全車標準。フルフラット化にも対応する。 日産 オッティ オッティRX&RSはeKスポーツの日産版。RXはターボとスポーティサスで武装する! RECAROシートもオプション設定。
日産 オッティ 可倒方式はイージー操作のシングルフォールディング。当然ヘッドレストの脱着も不要。積載容量は十分レベル。 日産 オッティ 伝統ある3G83ユニット。50馬力のNA、64馬力のターボとも低中速トルク重視のチューンで、日常の領域の扱いやすさが自慢。でも……NAは回すとノイジーな印象。
オッティ E(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 3395×1475×1550mm
ホイールベース 2340mm
トレッド前後 1295mm
車両重量 810kg
エンジン 直3OHC
総排気量 657cc
最高出力 50ps/6500rpm
最大トルク 6.3kgm/4000rpm
10・15モード燃費 19.2km/L
サスペンション前/後 ストラット/3リンク
ブレーキ前/後 ディスク/L&Tドラム
タイヤ前後 155/65R13
バリエーション&価格
S 5MT/3AT 95万5500円/100万8000円
E 4AT 113万1900円
RS 4AT 124万9500円
RX 4AT 137万5500円
※価格は全国メーカー希望小売価格。全車に4WD(FOUR)の設定あり。11万9700円高。
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