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さて、そんなエクストレイルのファーストインプレッションだが、ディーゼル特有のエンジン音はするものの、かつてのガラガラといったものではなく、思いのほか上品に仕上がっている。窓を閉めて走り出せば、ほとんど気にならないと言っていいだろう。アイドリング状態でボンネットの横に立つと、改めてディーゼルなんだと認識するくらいだ。
そしてこのエンジンにはMTのみが組み合わされる。AT比率95%という国内事情をかんがみれば「なぜ?」となるが、販売価格を抑えるためにヨーロッパ仕様をそのまま持ってきたことを考えればわかりやすい。「ディーゼル投入!」という狼煙も、価格が高く、ATとの組み合わせで走りが鈍くなっては、イメージが台無しだ。
では、走りはというとディーゼルの特性はもともとMTと相性がよいため、快適な走りとなる。中間加速にダルさはなく、小気味よく加速してくれる。また、シャシー剛性が高いクルマなので、ワインディングで少々クルマを左右に揺さぶってもしっかりと路面をとらえる。そのあたりはオフロードでも効果を発揮することは想像しやすい。シフトフィールもかつてのロングストロークとは違い、意外にもスポーティでカチッとおさまる。若干、低速トルクの細さが気になるが、それを払拭するくらい走って楽しいクルマに仕上がっている。
(文:九島辰也 写真:原田 淳)
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