|
すでにスカイラインに搭載されている電子制御吸気バルブシステムのVVELを採用した3.7Lエンジンは、トルクフルでスムーズ。7ATとの相性もよく、力感あふれる加速を味わわせてくれる。
コーナリングはFRベース車らしく、ステアリングの切り始めから脱出まで、安定したハンドリングを示す。試乗が行なわれた日産のグランドライブという施設は一般道を模したコースで、旋回半径がきつくなる回り込んだコーナーなどもあるが、こうした場面でステアリングを切り増していっても安定感は変わらない。
全高、着座位置ともにスカイラインよりは高いが、ロール感はそれほど大きくない。段差の乗り越え時は、しっかりとダンピングが効いた足まわりによって、快適な乗り心地を確保している。
スカイラインクロスオーバーには車線逸脱防止装置のレーン・デパーチャー・プリベンションも搭載される。これはクルマが車線を飛び出そうになると、警告を行なったのちに4輪のブレーキを独立制御して車線内に戻す力を発生させるというもの。ウインカーを作動させると、点滅する側の制御は行なわないなど、ドライバーの意志を尊重する設定となっている。
スカイラインゆずりのパフォーマンスを、見事にSUV方向にシフトしたのが、このクロスオーバーと言っていいだろう。
(文:諸星陽一 写真:犬塚直樹)
|