インプレッション:フォード モンデオST220
フォード モンデオST220 フォード モンデオST220
■プロフィール
「走りのよさ」では定評がある近年の欧州フォード各車だが、なかでも「ST(スポーツ・テクノロジー)」の称号を持つモデルは別格。それもそのはず、レース、ラリーで活躍するワークスマシンの開発も行う技術屋集団、「チームRS」が手がけた本気のパフォーマンスカーがSTなのだ。モンデオの場合も、外観で目立つのは18インチシューズぐらいだが……3LになったV6は内部にもチューニングのメスが入れられ、吸排気系も大幅に見直されている。さらにサスは、セッティングだけでなくジオメトリーからの変更。チームRSの本気が伝わる。
(発表:2006/4/25 UP:2006/9)
乗ればわかる走りの質の高さ。通にオススメのスポーツセダンの隠れた逸品!
「能ある鷹は爪を隠す」は、モンデオSTのためにあるようなことわざだ。3L V6は低回転域でも扱いやすく、足は市街地の低速走行でも不快感を伴わないしなやかな設定。しかも排気サウンドの演出も上品だから、ちょっと転がしただけでは最高速250km/h、0→100km/h加速7.1秒の実力を持つ高性能セダンの印象は希薄。むしろ、そうした場面で際立つのは洗練度。抜群に滑らかで、静粛性にも優れたエンジンは、ベースの2.5Lとは別物の好フィールを提供。上質かつ快適な走りを楽しませてくれる。
 が、ひとたびムチを入れれば……STの本性が顔を出す。上限の6800回転まで一気に吹け上がるV6と6MTの連携は優秀で、高速、峠道を問わず申し分のない速さと、刺激的なレスポンスを提供。さらに光るのはシャシーの完成度で、ビシッとした高速安定性と、V6を積むFF車とは思えないほどの素直なハンドリングを両立させている。そのカギは、凹凸やうねりをものともしない極めつけの接地性の高さ。速さに対しては「余裕がある」とまでは言えないブレーキ容量を差し引いても、スポーツセダンとしての能力は間違いなく一級のレベルだ。
 まさに羊の皮を被った狼。ひけらかすための高性能ではなく、本質の高性能にこだわったモンデオSTは、通好みの隠れた逸品と言える。
(文:森野恭行 写真:犬塚直樹)
フォード モンデオST220 STはシルバーフェイスメーターを採用。ステアリングやシフトノブに赤ステッチを施した最新型は一段とスポーティムードが高まった。ミッションはゲトラグ製6速。クラッチ共々、操作性は良好。 フォード モンデオST220 Dセグ・セダンの優等生だけにパッケージも優秀。大柄な男性の4人乗車でもゆったりくつろげる。トランク容量は450L。6対4分割可倒式シートを採用。
フォード モンデオST220 レザー張りのRECARO製スポーツシートを標準装備。高G旋回時のたしかなホールド性と、日常&クルージング時の快適性を高次元でバランスさせている。 フォード モンデオST220 フロントはクロームメッキ仕様グリルやバンパーグリルのエンブレム、リヤは新造形のコンビランプやリフレクター付きバンパーが最新型の識別点。ブルーメタに加えて、ブラックとガンメタのボディ色が新設定された。
フォード モンデオST220 操安性と快適性をバランスさせた225/40R18・92Yのコンチネンタル・スポーツコンタクト2を標準装着。サスのストローク感は「絶品」の領域にある。 フォード モンデオST220 排気量の増量だけでなく、隅々にまで「チームRS」のこだわりと情熱が注入されたV6。6セットのピストン&コンロッドの重量均一化、クランクやカムシャフトの軽量化も実施する。
フォードモンデオST220(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4755×1810×1450mm
ホイールベース 2755mm
トレッド前/後 1525/1540mm
車両重量 1510kg
エンジン V6DOHC
総排気量 2967cc
最高出力 226ps/6150rpm
最大トルク 28.6kgm/4900rpm
サスペンション前/後 ストラット/クワドラリンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 225/40R18
TOP > クルマ情報 > ニューモデル試乗 > フォード モンデオST220