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エンジンを始動するとディーゼル特有の音と振動を感じるが、それも十分に許容範囲。試しにクルマを降りて、排気管から直接排ガスを嗅いでみたが、ほぼ無臭で例の粉っぽさもない。
発進はじつに力強い。ガソリンエンジンのように一瞬フッと力尽きたようになってから発進するのではなく、アクセルを踏んだ瞬間からグイッと後ろから押し出されるような感覚だ。レッドゾーンの設定は4250回転だが、フル加速状態でのシフトアップポイントは4000回転。シフトショックも少なく、つねに力感あふれる加速を得られる。100km/h時のエンジン回転数も2000回転程度と低い。もっとも気持ちのいい走り方ができるのが60〜100km/h程度での巡航。ディーゼルらしくトルク変動の少ないエンジン特性により、アクセル操作が多少ラフになっても、安定して走ることができる。
唯一気になったのは、アクセルペダルから足を離したとき。ディーゼルはエンジンブレーキの効きがいいはずだが、パジェロはこうしたときに滑走感がある。燃費を稼ぐためのAT制御だろうが、この点だけが残念。
しかし、ディーゼルの低速トルクの太さは、もちろんラフロードでもすばらしい性能を発揮。スーパーセレクト4WDとの組み合わせは、さまざまなオフロード走行を楽しめるだろう。
(文:諸星陽一 写真:犬塚直樹)
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