インプレッション:ミニ ミニクーパーコンバーチブル
ミニ ミニクーパーコンバーチブル ミニ ミニクーパーコンバーチブル
■プロフィール
 ありそうで、なかったのがMINIのオープン。元祖ミニの場合は、異端の「モーク」や改造車が存在しただけで、正式な仕様ではついに実現されなかった。つまり、MINIに追加されたコンバーチブルは、ファンが長年抱いていた夢をカタチにしたモデルなのだ。幌の開閉は前部ロックの操作まで自動で、わずか15秒ほどで変身を完了する。そこで見逃せないのは、光と風のシャワーを浴びるのに最適といえる、MINI特有の立ったフロントスクリーン。開放感はとびっきりだ。それでいて、流す程度のスピードでは風の巻き込みは十分に抑えられているから……快適なオープン走行が楽しめる!
(発表:2004/9/1 UP:2005/3)
期待を裏切るほどのレベルの高さ。本来の味に風と光をプラスした逸品
 オープンボディの弱点は、なんといっても剛性の低下。しかも、「ゴーカートのようなダイレクト感あるハンドリング」をウリにするMINIの場合は、足をビシッと締め上げている。ということで、いちばんの心配は乗り心地の悪化だ。しかし……予想はいい方向に裏切られた。
 なんと、オプションの17インチ・ランフラットタイヤを履くというのに、ゴツゴツ、ブルブル振動はほとんど気にならないレベル。さらにMINI本来のキビキビしたハンドリングも盛り込みながら、「十分に快適」といえる乗り心地を実現しているのだ。カギは入念なボディ補強。サイドシルの鋼板を厚くしたり、要所に補強を施すカタチで、コンパクトオープンとしては「松レベル」のボディ剛性を確保した。
 ただし、フル電動トップ、ロールバー、サイドエアバッグ(頭部までをカバー)などの採用と併せて、車重は約100kgも増えてしまった。クーパーの心臓は116馬力だから……馬力荷重は10.95kg/ps。数値はやや悲観的だ。
 が、ここでも予想を超える健闘。もたつきとは無縁で、コンバーチブルは意外なほどの力感と、気持ちいいドライブフィールを提供してくれたのだ。たとえミッションが5MTからCVTに変わっても……その実力は十分なはず。
(文:森野恭行 写真:森山俊一)
ミニ ミニクーパーコンバーチブル ボディ色パネルをあしらった個性的かつハイセンスなインパネ。クロノメーターと3本スポークステアリングはオプション。これまた多様な組み合わせを設定。 ミニ ミニクーパーコンバーチブル ハッチバックより少し狭いが、大人4人のドライブにも対応する。後席後方にロールバーを設定し、Aピラーには補強部材を追加。安全対策だって抜かりなし。
ミニ ミニクーパーコンバーチブル 写真のクロス/レザー張りのほか、クロス張り、レザー張りのシートも用意。色の組み合わせも豊富で、オーナーのセンスやこだわりを存分に主張できる。 ミニ ミニクーパーコンバーチブル 熱線入りガラスのリヤウインドウを採用する電動トップは、ブラック、ブルー、グリーンの3色を設定。幌の仕立ては上質。
ミニ ミニクーパーコンバーチブル リッドを荷置き台として使える下ヒンジの開閉方法は……元祖ミニと同じ。容量は幌を閉じて165L、開けて120L。トランクスルーにすれば最大605Lに。 ミニ ミニクーパーコンバーチブル OHC1.6Lの心臓は……クーパーがNAの116馬力、クーパーSがスーパーチャージャー付き170馬力。デビュー当時より全体に洗練度が高まった。
ミニ クーパー コンバーチブル(5MT)主要諸元
全長×全幅×全高 3650×1690×1415mm
ホイールベース 2465mm
トレッド前/後 1460/1465mm
車両重量 1270kg
エンジン 直4OHC
総排気量 1598cc
最高出力 116ps/6000rpm
最大トルク 15.2kgm/4500rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 175/65R15
全国メーカー希望小売価格
ミニ クーパー コンバーチブル 5MT 282万4500円
ミニ クーパー コンバーチブル CVT 292万9500円
ミニ クーパーS コンバーチブル 6MT 323万4000円
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