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キャビン部分を堅牢なトリディオンセーフティセルで守るなど、小さいながらも万全な安全対策をとる思想を受け継ぎながら新しく生まれ変わったスマート・フォーツー。全長が180mm、全幅が45mm拡大されており、衝突安全性はさらに高まったという。エンジンは700ccターボから1LNAへ変更され、最高出力は10馬力アップしたが、最大トルクは0.3kgm低くなった。
そこが気がかりではあったのだが、実際に走らせてみると扱いやすさが光っていた。2ペダルMTで違和感を感じやすい発進時やシフトアップ直後が、自然なフィーリングとなっているのだ。これは排気量拡大とNA化の恩恵だろう。もちろん、シフト自体の進化との相乗効果もあるはずだ。また、先代の6速から5速へとギヤ数が減らされているのだが、パワーがあるからモノ足りなさも感じなかった。それどころか高速域での伸びが力強くなった印象さえ受け、最高速度の145km/hにラクラクと達する。
パワートレーン以上に進化を感じたのがシャシー性能だ。妙な突っ張り感や不快なピッチングが抑えられ、速度域にかかわらず快適な乗り心地を示すようになっている。最高速付近ではさすがに外乱の影響を受けやすいが、このボディのサイズ、形状を考えれば致し方ないだろう。もっとも、100km/h+α程度ならリラックスして走れるので、日本なら高速移動でも大きな不満はないはずだ。
マイクロコンパクトカーとしては質の高さも魅力だったフォーツーだが、その点も含め、正常進化を果たしていると見ていいだろう。
(文:石井昌道 写真:メルセデス・ベンツ日本)
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