インプレッション:ホンダ レジェンドプロトタイプ
ホンダ レジェンドプロトタイプ ホンダ レジェンドプロトタイプ
■プロフィール
 セダン系の低調は、スポーツを真髄とするホンダにとって、歯がゆい現象だった。新しいセダン観を創るために、ここに生まれ変わったのがレジェンド。フラッグシップにホンダのDNAを注ぎ込んでのチャレンジだ。
(UP:2004/9)
革新のレジェンド、新しき伝説を創るために
 4代目レジェンドが目指したのはエグゼクティブツアラー。高性能でコントロール性に優れ、快適ということ。相反しかねない要件を満たすためのポイントとなるのは、スーパーハンドリング(SH)-AWDシステム。これは、前後輪を70対30から30対70まで無段階に自動配分、同時に後輪左右をそれぞれに装備される電磁式多板クラッチにより0対100で駆動配分。走行状況により、4輪を独立してコントロール、高次元にわたり安定性を保つというもの。ブレーキ+VSAをもフル活用しての協調統合制御が成されることはいうまでもない。
 といって、理論ばかりが先行するだけでは話にならない。すでに、SH-AWDを特装したアコードでの雪路試乗で、コントロール性のたしかさは体感していた。レジェンドでのサーキットトライとなれば、様相は一変するかもしれない。が、結果はエグゼクティブ。かなりハードな走りでも、レジェンドは平然たるもの。そのフットワークにフラッグシップにふさわしいしなやかさを見せた。弱アンダーステアを保ったままあまりにスムーズにコーナリングするのには、重量級だけに正直、面食らった。
 そして最大の見せ場は、明らかなオーバースピードでS字に突入したとき。さすがにテールがスライドするものと思ったが、SH-AWDの安定制御がフル作動。何も起こらない。カウンターステアの用意もカラ振りに終わった。まさにクルマ自体が、姿勢を立て直している。コントロール性、乗り心地など上々のレベル。
 300馬力を発生する3.5L V6エンジンは、トルクフルで低中速の力感満点。しかも、5ATと相性は抜群でスムーズこのうえなしの加速フィールを見せる。スポーツ性を強調するパドルシフトも面白い。100km/hは5速1800、4速2500、3速3800、2速5500回転。優れた直進性と相まって、余力満点、快適な高速クルーズを楽しむことができる。
(文:横越光廣)
ホンダ レジェンドプロトタイプ エンジンフード、フロントフェンダー、トランクリッドをアルミ化。最先端技術が生かされる。8J-17アルミホイールに235/50Rタイヤが付く。 ホンダ レジェンドプロトタイプ ワイド&ロースタンス。エモーショナルサーフェスは、ホンダのフラッグシップにふさわしい。力強さと大胆さがひそんでいる。
ホンダ レジェンドプロトタイプ 運動性を高めるために、現行と比べ全長80×ホイールベース110mmの短縮。全幅を25mm拡大。SH-AWDの約50kg増をカバーすべく徹底軽量、サスやペラシャフトなどもアルミ化。    
ホンダ レジェンドプロトタイプ ホンダ レジェンドプロトタイプ 現行レジェンドも優れた走行性能を備えている。が、FF上級車の限界で、細やかなクオリティ面がマイナス。微振動と急加減速時に表れるバランス面での問題、それが新型プロトでは一挙に解決されている。フローティングフレームにより振動を抑止、ハード走行時でさえしなやかさを保つ。
レジェンド プロトタイプ主要諸元
全長×全幅×全高 4930×1845×1455mm
ホイールベース 2800mm
エンジン V6OHC
排気量 3.5L
タイヤ前後 235/50R17
※諸元データはあくまでもプロトタイプのものとなります。
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