すっかり新しくなったフリーランダー2だが、ボディサイズも全長50mm、全幅109mm、全高32mmとひとまわり大きくなり、重量も100kg増加。小型とはちょっと呼べないくらい大きくなってしまった感がある。しかしボディ剛性は、レンジローバーとカイエンの次、一部ライバルの2倍は高いというほどのガッチリボディとなっている。
そのボディを走らせるエンジンは、ベースの部分をボルボとフォードとランドローバーで共同開発したもの。しかし、同じなのはあくまでベース部分だけで、クルマが傾こうが、砂や水が襲いかかろうが、ビクともしない専用設計がされている。また、組み合わされるトランスミッションは、アイシンAW製のMTモード、コマンドポジション付きの6ATで、水深500mmまでの耐水性を持っているというのがフリーランダー2らしい。
なので大抵の道は何も考えずに普通に走れてしまうが、それはテレイン・レスポンスの陰ながらの活躍のおかげだ。通常走行の場合は、路面状況に応じて前後トルク配分を自動的に変更、ほかに草や砂利、雪などの滑りやすい路面用モード、泥やワダチモード、砂地モードの3つのモードが用意されているので、砂漠や泥濘地初心者でも安心して走れるのである。
そのわりには、オンロードでは予想以上にシャープな動きをする。キビキビとした走り味と、どちらかと言えば高回転重視型のエンジンのおかげで、街なかでもスイスイ走れる。舞台を選ばないところが本格派なのだ。
(文:竹岡 圭 写真:ランドローバー・小川義文事務所)