インプレッション:ミツビシ ランサーエボリューションIX MR
ミツビシ ランサーエボリューションIX MR ミツビシ ランサーエボリューションIX MR
■プロフィール
 初代ランサーエボリューションが登場したのは、平成4年のこと。ランサーエボリューションは当時のランサーをベースに、ギャランVR-4に搭載されていた4G63型エンジンなどのユニットを用いて造られたスポーツモデルだ。以来、年を追うごとに進化を続けてきた。今回試乗したエボIX・MRは4G63型エンジン搭載の最終モデルとなり、次期型は17年の東京モーターショーでコンセプトモデルとして出品された新型に移行することとなっている。
(発表:2006/8/29 UP:2006/9)
熟成された走りを披露する4G63型エンジン搭載最終モデル
 試乗はミニサーキット(しかもショートカットされた)で行われた。といってもストレートエンドでは、4速でメーター読み140km/hオーバーに達するコースだ。
 試乗車は6MTのGSRと5MTのRSの2種。どちらも気持ちのいい走りが可能だが、今回の試乗コースではGSRのほうが相性がよかった。
 エンジンは納得のいくパワーフィールで、低速からキッチリとトルクを発生する。MIVECの最適化なども行われ、より広い回転域でのトルク感が増している。
 発進時に回転数を高めにしてクラッチをミートすると、スポーツ4WDらしい「ドンッ」と押し出される独得のスタートを切る。レブリミットまでアッという間のレスポンスを持ち、気を抜くとすぐにレブリミッターが作動してしまうほど。5速、6速ともにミッションの入りはよく、6速でもシフトミスは発生しづらい。
 コーナリングはしっかりと足まわりが動きつつ、タイヤの接地を確保しているタイプ。今回から新たにアイバッハのスプリングを採用したことで、しなやかな動きと高いバネレートの共存をねらっているが、その効果は確実に出ている。AYCのセッティングを変更し、左右後輪のトルク移動量を増やしている効果もしっかりと出ていて、回頭性が鋭くなっている。
(文:諸星陽一 写真:犬塚直樹)
ミツビシ ランサーエボリューションIX MR インパネオーナメントとセンターパネルをピアノブラック調に変更。細かい部分となるが、エアコンルーバーを調整するノブにもメッキが施された。ともにGSRのみの仕様。 ミツビシ ランサーエボリューションIX MR レザー&アルカンターラを採用するリヤシートも、フロント同様にレッドステッチを採用。RECAROシートはRSも装着可能だが、このリヤシートはGSRのみ。
ミツビシ ランサーエボリューションIX MR GSRはRECARO製のセミバケットシートが標準で装備される。今回のモデルでは新たにレッドステッチが追加され、視覚的なアピール度もアップ。 ミツビシ ランサーエボリューションIX MR 写真のモデルはオプション設定となるBBS製17インチ鍛造ホイールが装着されている。ホイールカラーは、新たにダイヤモンドブラック塗装。GSR標準装着のエンケイホイールもカラーチェンジしている。
ミツビシ ランサーエボリューションIX MR AYCはセッティングを変更し、後輪左右のトルク移動量を10%アップ。スポーティ性を高めるとともに、インリフト時のトラクション性能もアップ。 ミツビシ ランサーエボリューションIX MR 今回のエボリューションIX・MRをもって最終となる4G63型エンジン。じつに長い間、三菱のスポーティ系を担ってきた4気筒ターボだ。
ランサーエボリューションIX MR GSR(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4490×1770×1440mm
ホイールベース 2625mm
トレッド前後 1515mm
車両重量 1420kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1997cc
最高出力 280ps/6500rpm
最大トルク 40.8kgm/3000rpm
10・15モード燃費 10.0km/L
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 235/45ZR17
バリエーション&価格
RS 5MT 285万6000円
GSR 6MT 362万2500円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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