インプレッション:三菱 ランサー・エボリューションIX
三菱 ランサー・エボリューションIX 三菱 ランサー・エボリューションIX
■プロフィール
 コンパクトなセダンのボディに2Lターボエンジンというユニットで、1992年に産声を上げたランサー・エボリューション、通称「ランエボ」。WRC(世界ラリー選手権)に勝つという明確な目的を持ったこのマシンは、今モデルで9代目となる。永遠のライバルと言われるスバル・インプレッサとともに、国内4WDスポーツカーの進化をリードするランエボが、その運動性能に大きな上積みを遂げて登場した。
(発表:2005/3/2 UP:2005/4)
大きく変更されたエンジンがもたらす最上のフィーリングがたまらない
 今回のマイナーチェンジに見られるもっとも大きな進化は、連続可変バルブタイミングを採用したMIVECエンジンと、生産車では世界初となるコンプレッサーホイールにマグネシウムを採用した超軽量タービン。このコンビが「ターボ車の楽しさ」を存分に味わわせてくれた。
 3000回転付近からブーストが立ち上がり、3500回転あたりから一気に加速。そのピックアップの鋭さは、背中をシートに押しつけられながら思わずにんまりしてしまうほど。ピークは4500回転から5000回転付近で、このあたりのパンチの効いたトルク感は、ターボの楽しさを知っているユーザーにはたまらないはず。
 比較試乗したエボ?MRが、4500回転から5500回転あたりでググッとトルクが上がってくるのに対し、このエボ?の加速には鋭い瞬発力がある。エンジン特性はまったく別物だ。
 数値上では、パワーは先代同様280馬力、トルクが40.8kgmから41.5kgm(GT及びRS)へという変化だが、低中速に振られたエンジン特性は、数値以上にドライバーの感覚に訴えてくる。パワー上のメーカー自主規制は撤廃されたが、あえてそのパワー競争に挑むことなく、トルク特性を重視した三菱のねらいは、ユーザーにすばらしい楽しみを与えてくれたといえる。
 また三菱が誇る4WD電子デバイス、スーパーAYCとACD、そしてランエボ史上最高といわれたフットワークも受け継がれ、バランスの取れた極上のスポーツ4WDに仕上がっている。
(文:編集部 写真:服部真哉・中村宏祐)
三菱 ランサー・エボリューションIX ブラックを基調としたシンプルかつ硬質な雰囲気。今回からアクセル、ブレーキ、クラッチにアルミペダルが純正採用された。スポーティなイメージが強調されたコックピットだ。 三菱 ランサー・エボリューションIX ファミリーユースも視野に入れているため、ドリンクホルダー付きヒジ掛けが採用されるなど、スポーツモデルながらリヤシートの居住性も高い。
三菱 ランサー・エボリューションIX フロントにはレカロ製バケットシートが採用される。ふともも、腰、背中、肩をしっかりと包んでくれる、そのホールド性にはかなり満足できる。 三菱 ランサー・エボリューションIX リヤバンパー下部はディフューザー形状となり、アグレッシブなイメージが強調される。空力特性の向上もエボ?における大きな変更点だ。
三菱 ランサー・エボリューションIX GSRにのみ標準装備される6MT。GT、RS各モデルには5MTを搭載。ストロークは短く、手ごたえが気持ちいい。 三菱 ランサー・エボリューションIX MIVECエンジン、そしてマグネシウムタービンの効果で低中速からのトルクが大幅アップ。少しアクセルを踏み込むだけで、その楽しさが味わえる。
ランサー・エボリューションIX GSR(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4490×1770×1450mm
ホイールベース 2625mm
トレッド前後 1515mm
車両重量 1410kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1997cc
最高出力 280ps/6500rpm
最大トルク 40.8kgm/3000rpm
10・15モード燃費 10.0km/L
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 235/45ZR17
全国メーカー希望小売り価格
294万〜357万円万円
TOP > クルマ情報 > ニューモデル試乗 > 三菱 ランサー・エボリューションIX