インプレッション:ジープ グランドチェロキー
ジープ グランドチェロキー ジープ グランドチェロキー
■プロフィール
 アメリカン・テイストが息づくジープ。そのフラッグシップを担うグランドチェロキーが、6年ぶりにフルモデルチェンジした。第3世代となる新型は格段に進化。注目の可変シリンダー(MDS)付き5.7L V8HEMIを加えるなど、ますます商品力を高めている。
(発表:2005/6/23 UP:2005/8)
快適かつスムーズ。さらにタフネスを身につけた第3世代の進化
 サスペンションは、前ダブルウイッシュボーンの独立、後ろ5リンク・リジッドを新採用。ホイールストロークを大きくとったことと、新しくラック&ピニオン・ステアリングを採用したことにより、ハンドリングと乗り心地を高いレべルでバランスさせている。
 それは、ベーシックモデルとなる4.7L V8のラレードに乗ってはっきりと体感できた。2.8回転のパワステは、手ごたえよくなかなか素直。とくに腰高感もなく、重量級のSUVとは思えないドライブが楽しめる。とくに、ワインディングロードでは、予想以上にスムーズでスポーティな走りっぷりに驚嘆。加減速時の姿勢変化が少なく、終始安定したフォームを保つところが気に入った。おかげで、屈曲の連続する山道でさえ苦にならず、乗り心地のマイルドさと併せ、好感度が高まるばかり。走りのクオリティは、たしかに高まっている。
 その一方、5.7L HEMI搭載のリミテッドは、80kg増のせいもあってか、ラレードよりも若干姿勢変化が大きめ。ソフトで重厚感はあるが、バランス面ではラレードが上。
 とはいえ、5.7L V8の瞬発力には圧倒されるばかり。5600回転レッドゾーンまで引っ張れ、全域にわたりスムーズ。4気筒と8気筒への切り替わりは、ほとんど気付かないほど何のストレスもなく、シームレスな加速感がこたえられない。100km/hは5速1800、4速2000、3速2800回転足らず。優れた高速直進安定性、静粛性と相まって、高速クルーズも快適だ。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
ジープ グランドチェロキー ツートーンのインテリアカラーと要所の木目パネルが上級感をかもす。Aピラー部両側のグリップは、乗降時など体を支えるのに有効。5ATは横方向のシフトでMT操作がOK。 ジープ グランドチェロキー 後席の居住性は、断然のスペースがありグッド。大きめのシートは、座り心地がよくくつろげる。前席より17mm高いシアタータイプで、前方視界は良好だ。
ジープ グランドチェロキー リミテッドのパワーレザーシートは、穴開け加工のレザーインサートを採用。タッチは硬めだが、ゆったりサイズで座り心地とサポート性がなかなかよい。 ジープ グランドチェロキー 伝統的なデザインを踏襲し、現代的に生まれ変わった第3世代。ドアパネル面積を広げ、窓を狭くしたことで、重厚でスポーティな印象を受ける。
ジープ グランドチェロキー 標準時でも978Lと広い荷室は、最大1909Lに。後席は6対4分割可倒、トレーはリバーシブル。ガラスハッチの開閉はリモコンでもOK。 ジープ グランドチェロキー MDSは1000〜3000回転で4気筒が休止。負荷が95%で8気筒へ。最大トルクの90%を2400〜5100回転で発生。
ジープ・グランドチェロキー リミテッド5.7(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4760×1880×1750mm
ホイールベース 2780mm
トレッド前後 1575mm
車両重量 2180kg
エンジン V8OHV
総排気量 5654cc
最高出力 326ps/5000rpm
最大トルク 51.0kgm/4000rpm
10・15モード燃費 5.7km/L
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/5リンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 245/65R17
バリエーション&価格
グランドチェロキー ラレード 5AT 451万5000円
グランドチェロキー リミテッド 5AT 525万円
グランドチェロキー リミテッド5.7 5AT 588万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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