最新にして、現時点で唯一のタイプRであるFD2の走りの能力の高さは、いまさら説明の必要がない。ボディの拡大や車重増加をはね返し、DC5(インテグラタイプR)を凌ぐラップタイムを各サーキットで刻んだのだから、その速さは本物だ。が、RRのステアリングを握ると……上には上があることを教えてくれる。
まずはエンジン。低回転で重低音、高回転で甲高く乾いた無限ミュージックを奏でる排気音もグッとくるが、より以上に光るのは高回転域の突き抜けるようなパワー感と超鋭敏なレスポンスだ。6000回転手前から8400回転オーバーに至る回転域に詰め込まれている速さと官能性は、ベースのK20Aを確実にしのぐレベル。ショートシフターを組んだ6MTを操り、エンジンの力をフルに引き出す作業は、最高の快感を与えてくれると言える。
そしてハンドリング。ノーマルより操舵の正確性が高く、旋回速度が高いのは当然。より感心したのは限界域のコントロール性で、ストローク感のいいリヤサスが最後まで高い接地性を保つから、より大胆に、安心して攻めの走りを楽しむことができる。ブレーキの効きや姿勢安定性も秀逸! 速さと洗練の高度なバランスは、無限のコンプリートカーならではのものだ。
(文:森野恭行 写真:柳田由人・犬塚直樹)
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