インプレッション:ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド
ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド
■プロフィール
 世界中の自動車メーカーが開発に躍起になっているのが、ハイブリッド技術だ。すでにトヨタは多くの車種にその技術を拡大しているが、同じトヨタグループであるダイハツもハイブリッド車の販売に踏みきった。ダイハツが販売するのは、軽商用車のハイゼットのハイブリッド。現在のところは乗用系への拡大は未定で、商用のみの設定となる。
(発表:2005/8/29 UP:2005/10)
薄型モーターをエンジン後部に配置したハイブリッド軽商用ワゴン
 メカニズムは、エンジンに薄型モーターを組み合わせるタイプで、モーターのみの走行は行わない。クルマの成り立ちとしては、ハイブリッドシステム搭載による車両重量のアップをモーターによって補うというもの。これではプラスマイナス・ゼロという印象を受けるかもしれないが、回生ブレーキによりエネルギー吸収ができ、もちろんアイドリングもストップするため、燃費向上が可能なのだ。
 まず発進だが、これはモーターがアシストしてくれるため、スッとラクに前に出てくれる。軽の1ボックスワゴンとはいえ、車重は1トンを超えている。これを660ccのエンジンだけでよどみなく発進させるのはなかなか難しい。
 さらに発進後にエンジンのみの動力となっても、トルクダウンは感じない。アシストあり、アシストなしの切り替えには、明確なインフォメーションはなく、インジケーターを見ていなければ、動力状態を見分けることは困難だ。
 全体として重量物を下側に集中しているためか、コーナリングは安定志向。145サイズのLT(ライトトラック)タイヤを装着しているわりには、しっかり感がある。
 しかし、約30万円の補助があるとはいえ、ベース車プラス120万円は、普及には壁となる価格設定だ。頻繁にストップ&ゴーを繰り返す都市部では、モーターによる恩恵を十分受けられると思うのだが……。
(文:諸星陽一 写真:中村宏祐)
ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド インパネの基本デザインはベース車とかわらないもの。ただし、メーター内にはモーターアシストのインジケーターが装着される。 ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド リヤシート下にはバッテリーを搭載。商用モデルだけに、この部分でスペースが取られているのは、ちょっと残念な感じがする。
ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド フロントシートは合成レザーの薄手のもの。商用車なので当たり前だが、これが意外と悪くない。フロアはフラットで広々している。 ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド スライドドアは左右に配置。デカールを除けば、エクステリアからハイブリッドモデルであることは判別しづらい。
ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド リヤシートはダブルフォールディング可能。駆動用バッテリーがあるため、少しフロアが出っ張っている。 ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド エンジンをはじめ、駆動系統はフロントシート下に集約。モーターはエンジンとミッションに挟まれる形で配置される。
ハイゼットカーゴハイブリッド(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 3395×1475×1875mm
ホイールベース 2450mm
トレッド前/後 1305/1300mm
車両重量 1010kg
エンジン 直3DOHC
総排気量 659cc
最高出力 50ps/5900rpm
最大トルク 6.4kgm/4000rpm
モーター最高出力 12.8ps/3000rpm
モーター最大トルク 4.7kgm/1000rpm
サスペンション前/後 ストラット/トレーリングリンク
ブレーキ前/後 ディスク/L&Tドラム
タイヤ前後 145R12LT
バリエーション&価格
ハイゼットカーゴハイブリッド 221万5500円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。北海道地区のみ1万500円高。
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