インプレッション:トヨタ ハリアーハイブリッド
トヨタ ハリアーハイブリッド トヨタ ハリアーハイブリッド
■プロフィール
 ハイブリッド車もここまできたかと驚いた。それは、ハリアーハイブリッドに乗った直後の心境。エコとパワーの両立、それが新開発のハイパワー「THS II」を搭載することにより、高いレベルで果たされた。さらに電気式4WDにより、SUVとして十二分な魅力を持つのだ。
(発表:2005/3/22 UP:2005/5)
2つのパワーユニットがもたらす圧倒的な力感とトップランクの走り
 いちばんの驚きは、たくましき動力性能。ハイブリッドは走らないというイメージは、アクセルを踏み込んだ瞬間に一転。3.3L V6とハイパワーTHS IIのシナジードライブは、予想以上に力感満点でグングン加速。0−100km/h加速7.6秒というデータはダテではなかった。
 アップダウンのきつい山道を走ったらどうかと、ハードなコースをチョイス。1960kgと重いプレミアムSパッケージにはシビアなはずと思いきや、力感にかげりなし。まったく苦にすることなく力強い走りをもたらすのだ。しかも、加速フィールはいたってスムーズで、エンジン&モーター音は耳に軽やか。アイドリング・ストップ状態からモーターで発進、エンジン始動、全力のシナジードライブまでのプロセスで、実質、違和感を覚えることもない。そのスムーズさ、実力はトップランク。ハイブリッド車のこれまでの常識をくつがえすものだ。
 SUVとしての魅力は、ハンドリングのよさが高めている。プレミアムSパッケージは、アンダーフレームが強化され、サスもヨーロッパイメージでチューン、18インチサマータイヤを履くだけに剛性感十分。2.8回転のパワステの手ごたえもよく、スポーティな走りが楽しめる。
 一方、同じ18インチながらオールシーズンタイヤのLパッケージは、相対的に横剛性が不足気味。ハードなコーナリングでは、ロールも気になり安定感を欠く。乗り心地もプレミアムSパッケージのほうがハイクオリティと感じた。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
トヨタ ハリアーハイブリッド 本革3スポークステアリングは電動テレスコ&チルト機構付き。視認性のよい3眼メーター左はパワーメーター。センターにはマルチインフォメーション・ディスプレイも装備。 トヨタ ハリアーハイブリッド 後席は、標準車以外は4対2対4分割可倒式で、ワンタッチフォールダウン機構を持つ。シートはスライド/リクライニング機構付きなのでいたって快適だ。
トヨタ ハリアーハイブリッド Lパッケージのシートはファブリック。運転席8ウエイ、助手席4ウエイのパワーシートで、ポジション、サポート感ともにしっくりと心地よい。 トヨタ ハリアーハイブリッド たたずまいは威風堂々としていて、アメリカで人気なのもうなずける。Lパッケージのタイヤは、235/55R18インチラジアル(M+S)を履く。
トヨタ ハリアーハイブリッド 高出力なフロントモーターと、4WDとしてのリヤモーターがバックアップ。 トヨタ ハリアーハイブリッド 3.3L V6は211馬力+モーター前167/後68馬力。燃費はカローラ並み。手前はパワーコントロールユニット。
ハリアーハイブリッド プレミアムSパッケージ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 4755×1845×1690mm
ホイールベース 2715mm
トレッド前/後 1575/1550mm
車両重量 1960kg
エンジン V6DOHC
総排気量 3310cc
エンジン最高出力 211ps/5600rpm
エンジン最大トルク 29.4kgm/4400rpm
フロントモーター 交流同期電動機
フロントモーター最高出力 167ps/4500rpm
フロントモーター最大トルク 34.0kgm/0〜1500rpm
リヤモーター 交流同期電動機
リヤモーター最高出力 68ps/4610〜5120rpm
リヤモーター最大トルク 13.3kgm/0〜610rpm
10・15モード燃費 17.8km/L
サスペンション前後 ストラット
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 235/55R18
全国メーカー希望小売り価格
409万5000〜462万円
※北海道・沖縄地区は価格が異なる。
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