インプレッション:ハマー H3
ハマー H3 ハマー H3
■プロフィール
 ハマーは、軍用車専門自動車メーカーAMゼネラルが開発したハンビー(高機動多目的車の英頭文字を読んだもの)を市販化したことで生まれたブランド。その圧倒的な存在感が話題となり、1990年代初めアメリカのプロスポーツ選手が乗りだした。そこに目をつけたのがGM。2000年にはAMゼネラルを買収し、GM製ピックアップトラックをベースとしたH2の販売を開始、爆発的なヒット商品となった。
(発表:2005/6/23 UP:2005/12)
ハマー兄弟の末っ子H3は、小さくなってもやっぱりハマーだ
 そのような背景から、このH3は生まれた。H2同様、GM製ピックアップをベースとするため、ボディ構造は典型的なラダーフレームにボディを載せたもの。このほうがデザイン的にも自由度があると考えられる。結果、H3のデザインはH2にも負けないハマーのアイデンティティが見事に表現されたものとなった。
 ラダーフレームに取り付けられるサスペンションは、前ダブルウイッシュボーン式、後リーフリジッド式と、これまた典型的。そのため乗り心地は最近の乗用車ライクなSUVよりは多少古く感じる。段差でリヤが跳ねる感覚は言うなればトラック的だ。まぁ、それもこのデザインからすれば納得ではあるが……。
 エンジンは3.5L直5となり、223馬力を発揮する。このユニットはトレイルブレイザーの直6を1気筒削ったものだ。その意味ではトレイルよりパワーは落ちるものの、同じようにスムースに回る。3トン近い車重のH2と比べれば、2トンそこそこのH3にはこれで十分かもしれない。
 インテリアもご覧のようにオリジナル度の高いものとなった。上下幅の少ないウインドウ越しに見る景色はふだんと違う。ラゲッジは背面スペアタイヤとすることで実用的なスペースが確保された。このカタチがスタイル優先ではないことを物語っている。
(文:九島辰也 写真:内藤敬仁)
ハマー H3 シボレー・コロラドをベースにしながらもオリジナルデザインが施されたダッシュパネル。メッキ調パネルを用いるなどして高級感も表している。ハンドルは左のみの設定。 ハマー H3 しっかりとスペースが確保された3名がけリヤシート。バックレストに余裕もあり、長距離も問題はなさそう。フロントシートバック裏の小物入れもグッド。
ハマー H3 グレードはタイプSとタイプGの2種類。シート地は前者がクロス、後者がレザーとなる。上級タイプGのフロントシートは8方向のパワーアジャスト式。 ハマー H3 ストンと切り落とされたリヤエンドからもわかるように、バックも心配なし。運転しやすいのもH3の特徴。ちょい広の全幅に慣れれば大丈夫!
ハマー H3 まるで洞窟のようなラゲッジ。リヤシートを倒すと実用性の高いスペースが広がる。タイプGはカーゴマットも装備する。 ハマー H3 トレイルブレイザーから1気筒削った3.5L直5エンジン。最高出力は223馬力を発揮。レギュラーガソリン対応というのもうれしいオマケ。
ハマーH3タイプG(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4720×1980×1910mm
ホイールベース 2842mm
トレッド前/後 1651/1664mm
車両重量 2190kg
エンジン 直5DOHC
総排気量 3460cc
最高出力 223ps/5600rpm
最大トルク 31.0kgm/2800rpm
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/マルチリーフ
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 265/75R16
全国メーカー希望小売り価格
H3 タイプS 5MT/4AT 449万4000円/512万4000円
H3 タイプG 4AT 575万4000円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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