インプレッション:フィアット グランデプント
フィアット グランデプント フィアット グランデプント
■プロフィール
 サイズも、走りの質感や快適性も、クオリティもひとつ上へ。「上級移行」が欧州Bセグメントの近ごろのトレンドだが、3代目プントもしっかりとその流れに乗っている。たとえば4050×1685×1495mmの3サイズ。全幅と全高は15mmの拡大にとどまるが、全長は一気に215mmも拡大! 加えて、イタルデザインとのコラボによるスタイルは「マセラティ・クーペの弟分!?」と思わせるほどエレガントで、スポーティな仕上がり。先代(とくに後期型)のルックスは素っ気なかっただけに、その変身ぶりは鮮やか。「これぞイタ車!」のムードを発散する。
(発表:2006/5/31UP:2006/8)
すべての性能をランクアップした3代目プントはまさにグランデ
 まっ先に日本上陸を果たしたのは、95馬力の1.4L DOHCに6MTを組み合わせた1.4・16Vスポーツ。先代のHGTに相当するモデルだ。なのに排気量が縮小されたのは、欧州で人気のディーゼルの設定充実をはかったあおりで、ガソリン1.8Lがなくなってしまったから。しかも、サイズ拡大、安全性強化、質感&装備充実などの結果、車重は先代より60kgも増加……そこから想像できる走りは少し悲観的だ。
 でも、安心していい。欧州小型車のつねで、エンジンを少し引っ張り気味にして、3000〜6000回転のトルクバンドを有効に生かす走りを心がけてやれば、どんな場面でも小気味いい走りを楽しませてくれる。そこで光るのは滑らかな回転フィール、高い静粛性、6MTやクラッチの扱いやすさ。テンポのいいシフト操作が、1.4・16Vを生き生きと走らせるコツだ。
 そして、シャシー性能の向上にも大きな進化を実感。低速域ではさすがに硬めだが、適度に引き締められた足と205/45R17タイヤのコンビは高速や峠で最良の面を発揮。グッと自然になった電動パワステとの合わせ技で、高度かつファンな走りを堪能させてくれる。このように、3代目はすべての要素をランクアップ。だから「プント」ではなく「グランデプント」なのだ。
(文:森野恭行 写真:犬塚直樹)
フィアット グランデプント フロント3角窓を持つキャブフォワードパッケージが特徴。側方視界も広く、前席の開放感は優秀。チルト&テレスコステアリング、シートハイト調整機構を採用し、高いドラポジ設定自由度を確保。 フィアット グランデプント 足もと空間や頭上高はクラスの水準。だが、シートサイズは余裕があり、かけ心地もいい感じ。3ドアだけに乗降性は……だが、フル4シーターの実力を持つ。
フィアット グランデプント 15万円高の「スポーツレザー」に標準のレザーシートは上質感たっぷり。ノーマルのシート地はファブリックで、ブラックとオレンジの2色を設定している。 フィアット グランデプント イタ車らしい個性や艶っぽさを発散するスタイルが印象的。先代1.8 16V・HGTと比べると、ホイールベースは50mm、前後トレッドは60mmも拡大。タイヤ大径化と相まって、安定感のあるフォルムを形成している。
フィアット グランデプント 一体型ダブルフォールディング式の後席を採用。定員乗車(4人)で257L、2人乗車で638Lの十分な容量を確保する。テールゲートハンドルの装備はなし。ロック解除はインパネのスイッチで行う。 フィアット グランデプント ロングストローク型の1.4L DOHC16バルブは、可変バルタイ機構や電制スロットルを採用する最新版。OHC8バルブ+自動式MTの「デュアロジック」も近日導入予定。
フィアット・グランデプント1.4・16Vスポーツ(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4050×1685×1495mm
ホイールベース 2510mm
トレッド前/後 1470/1460mm
車両重量 1160kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 1368cc
最高出力 95ps/6000rpm
最大トルク 12.7kgm/4500rpm
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 205/45R17
バリエーション&価格
1.4・16V スポーツ 209万円
1.4・16V スポーツレザー 224万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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