インプレッション:日産 フーガ
日産 フーガ 日産 フーガ
■プロフィール
 フーガは、アグレッシブさで高級車界に新風を送った。デビュー時のトップモデルは3.5L V6搭載の350GTだったが、その時点からV8搭載の計画はあった。それが、いよいよ現実となったというわけ。レクサスを迎撃するためにも、万全のラインアップを組む必要があったはず。4.5L V8には5M-ATxが組み合わされる。
(発表:2005/8/17 UP:2005/9)
パワフル感よりクオリティが引き立つ450GT
 350GTのイメージからして、V8を搭載した450GTなら、相当ワイルドになっているのではと予想した。それだけ350GTが、このクラスではパワフルだったからだ。でも、少しばかり予想は外れた。正直、それは「いいほう」にだ。このクラスのクルマで、ワイルドさはあまり意味をなさない。パワーの余裕をクオリティアップに向けるのがベストのはず。その意味において、450GTは上々の味付けと仕上がりを見せる。
 最高333馬力、最大46.0kgmのパワー&トルクは、どれほど強烈な加速性をもたらすのか。それをフル加速と同時に味わえるかと思ったりもした。ところが、予想以上にマイルド。もちろんパワーは十分すぎるが、至ってスムーズ。ラフな一面などまったく感じさせない。6700回転のレッドゾーン近くまで引っ張ったり、アクセルのオン/オフを繰り返したりしてもだ。さらに、エンジンノイズが滑らかで、耳につかない。V8のなかでも、トップランクの快適さをもたらすというのだからこたえられない。
 走るにしたがって、このクオリティは意外でもあり本物だと感じた次第だ。100km/hは5速2000、4速2400、3速3000回転足らず。快適なこと申し分なし。まして、フットワークは重厚かつしなやか。3.1回転のパワステは、ほどよい手ごたえをもたらし、基本的には安定志向。だれが乗っても、扱いやすいしスポーティ感も味わえる。一段とクオリティを高めた450GTは魅力十分なハイクオリティカーだ。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
日産 フーガ テレスコ・チルト機構付きステアリングにドラマチックで見やすいソーラーエクリプスメーター。さらに機能的なダッシュまわりと、ムード、操作性、デザインのよさが際立つ。 日産 フーガ 後席のスペースは、レッグルーム/ヘッドルームともに十分な余裕がある。シート自体の座り心地もよく、高級感が味わえること間違いないと言えよう。
日産 フーガ シートは本革で、前席はエアコンディショニング、助手席にはオットマン機構などを装備。もちろん電動式で、フィットする快適ポジションをもたらす。 日産 フーガ 専用のバンパー、両側に2本ずつ合計4本を配したマフラーと、450GTは迫力十分。スポーツパッケージは、245/40R19インチタイヤが標準。
日産 フーガ マニュアルモード付きフルレンジ電子制御5ATは、大トルクのV8とのマッチングがよい。操作性も申し分なし。 日産 フーガ 従来のVK45DEを、吸気系、バルタイの変更、エンジン内部のフリクションロスの低減など、総合的にチューンアップ。
フーガ450GTスポーツパッケージ(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4900×1795×1510mm
ホイールベース 2900mm
トレッド前/後 1530/1545mm
車両重量 1780kg
エンジン V8DOHC
総排気量 4494cc
最高出力 333ps/6400rpm
最大トルク 46.0kgm/4000rpm
10・15モード燃費 8.1km/L
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 245/40R19
バリエーション&価格
450GT 554万4000円
450GTスポーツパッケージ 567万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格
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