インプレッション:フォード フィエスタST
フォード フィエスタST フォード フィエスタST
■プロフィール
 フォードのSTは「スポーツ・テクノロジー」の略で、RSとは違い実用性を兼ね備えた高性能車に冠せられる。フィエスタに追加されたSTもしかりで、2つの要素は高い次元で両立。扱いやすいホットハッチとして魅力十分だ。
(発表:2005/4/19 UP:2005/5)
水を得た魚のように走り回る高性能ホットハッチ
 STの加速性はトルクフルかつハイレスポンス。まず最初に感心させられるのが低速域でのフレキシビリティだ。5速35km/h(約1000回転)は、ゆうゆう実用スピードで、アクセルを踏み込めば軽快に加速するというのだから、ドライバビリティは万全。
 さらに、エンジンは中高速域までストレスなく吹け上がり、ワイドレンジでパワフル感を味わえる。パワーウエイトレシオは7.53kg/ps足らずで、0−100km/h加速が8.4秒という実力を持ってすれば当然だろう。だが、スポーツフィールというのはトータル的にどれだけ気持ちよい走りをもたらすかがキメ手となる。
 その意味において、STは文句なし。たとえば、フライホイールを軽量化したというこだわりはレスポンスを高めているし、クロスレシオの5MTはストロークが適当で小気味よくキマる。205km/hという最高速、5速3000弱、4速3800、3速4800回転という100km/h時のギヤリングは、市街地から高速道路まで、エンジンのパフォーマンスを引き立てる。
 強化された前後のサス系と、大型キャリパー/専用パッド、後ろにはソリッドディスクを採用したブレーキ、専用チューンのピレリP Zero Neroタイヤは、明らかにSTのスタビリティを高めている。これにESPなどが協調し、味わい深い走りをもたらすのだ。
 2.3回転のパワステはクイックステア。手ごたえよくコーナーを駆け抜ける。そのレスポンスのよさと、路面をしっかりとらえる安定感、それがフィエスタSTの魅力。とくに、高性能ながらFFを意識させないところも注目だ。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
フォード フィエスタST 3本スポークの革巻きステアリングは、握りが太めで手にしっくり。ギヤ比も見直されクイック化されている。5MTは、ショートストローク化されている。 フォード フィエスタST 後席スペースはゆとり十分。実用性も高い。とくに左右ドア側スペースが広げられゆったり。収納部も重宝だ。
フォード フィエスタST 専用ハーフレザーのスポーツシートは、STにふさわしく、サポート性がよい。ドライビングポジションもグッド。 フォード フィエスタST 冷却性と空力性を高めた前後バンパー。大型のリヤルーフスポイラーや、6.5×16インチアルミホイールに195/45タイヤが足もとを固める。
フォード フィエスタST 開口部は広く、標準時でも284Lの容量を持つ。後席は6対4分割ながらフラット化しない。 フォード フィエスタST 2LデュラテックDOHCは、可変吸気システムの採用により、2200〜6150回転まで最大トルクの90%を発生。排気系のチューンによりスポーツサウンドを演出。
フォード・フィエスタ ST(5MT)主要諸元
全長×全幅×全高 3920×1680×1445mm
ホイールベース 2485mm
トレッド前/後 1465/1435mm
車両重量 1130kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 1998cc
最高出力 150ps/6000rpm
最大トルク 19.4kgm/4500rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前・後 195/45R16・205/40R17
バリエーション&価格
フィエスタ ST 252万円
フィエスタ ST コンペティション 294万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。コンペティションはディーラー特別仕様車となる。
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