インプレッション:トヨタ エスティマハイブリッド
トヨタ エスティマハイブリッド トヨタ エスティマハイブリッド
■プロフィール
 トヨタのハイブリッド技術は著しい進化を見せている。世界初のハイブリッド・ミニバンとして平成13年にデビューしたエスティマ・ハイブリッドがモデルチェンジ。「低燃費」「低エミッション」「優れた走行性能」「静粛性」を高次元でバランスさせることを目標に、細部にわたり開発された。果たしてその結果やいかに。
(発表:2006/6/12 UP:2006/8)
進化するトヨタ・ハイブリッド。加速性能よりもバランスのよさに注目
 パワーアップした2.4Lエンジン+フロントモーターを組み合わせた「リダクション機構付き」のTHSIIを搭載するなど、ハイブリッドシステムは一段と進化。メーカー発表の加速データを参考にするなら、0−100km/hは従来車の12秒後半から10.8秒へ、40−70km/hの追い越し加速は4.2秒と、従来車の4.6秒はもとより、標準車の2.4LFFの4.8秒をしのぎ、3.5L V6・4WDの4.0秒に迫るというから驚きだ。が、最新のトヨタのハイブリッド車を見るかぎり、どんなサプライズがあって不思議はない。
 しかし期待値が大きいと、そこそこの実力では特別な感動は抱かなくなる。正直に言えば、たしかに新エスティマ・ハイブリッドの性能は優れていたものの、自分の大きな期待には届かなかった。とくに最初に乗った7人乗りのGは、装備による重量増もあるのだろうが、めざましい加速性とはいえなかった。加速時にパワートレーンのこもり音が耳障りだっただけになおさらだ。その点、車重が軽い標準ルーフの8人乗りのGは軽快感が心地よかった。ただ、加速時のこもり音は相変わらず耳についた。
 70kgのハイブリッド用バッテリーをコンソール下に収納したとあって、重量バランスはよくなったはず。リヤモーターが18kwから50kwにパワーアップした4WDとあって、ハンドリングにも期待がかけられる。3.3回転のパワステは手ごたえよく、ハンドリングは安定志向。とくに注目できるのは、優れた高速直進安定性だ。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
トヨタ エスティマハイブリッド 機能的でシンプルなデザインのなかにも、未来的なムードをかもす。さわやかなマルチインフォメーションディスプレイ付きオプティトロンメーター、操作感のよいインパネシフト、豊富な収納スペースがうれしい。 トヨタ エスティマハイブリッド Gの2列目は、リラックスキャプテンシート。一体型オットマン&ロングスライド&横スライド機構付きで、広いエリアと相まって、実質、ファーストクラス。
トヨタ エスティマハイブリッド Gのシート表皮には、手触りのよいアルカンターラを採用し、上質感を演出。座り心地はたしかによい。電動式で、好ポジションをもたらしてくれる。 トヨタ エスティマハイブリッド 3列目シートは、6対4分割の床下格納機能付き。電動式はパワーバックドアとセットで13万7550円高のメーカーオプションとなる。十分に座れるスペースに好感。
トヨタ エスティマハイブリッド 未来的なデザインは、エスティマならでは。ハイブリッドでは、より先進的にシャープさを強調。専用の意匠を各所に取り込んだ。 トヨタ エスティマハイブリッド 排気ガスの熱エネルギーをヒーターやエンジンの暖機に再利用するなど、一段と進んだエネルギー・リサイクルシステム。
エスティマハイブリッドG・7人乗り(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 4800×1800×1760mm
ホイールベース 2950mm
トレッド前/後 1545/1550mm
車両重量 1970kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 2362cc
最高出力 150ps/6000rpm
最大トルク 19.4kgm/4000rpm
フロントモーター最高出力/最大トルク 143ps/27.5kgm
リヤモーター最高出力/最大トルク 68ps/13.3kgm
10・15モード燃費 20.0km/L
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 215/60R17
全国メーカー希望小売り価格
363万3000〜447万円
※北海道・沖縄地区のみ価格が異なる。
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