インプレッション:メルセデス・ベンツ Eクラス
メルセデス・ベンツ Eクラス メルセデス・ベンツ Eクラス
■プロフィール
 今、EクラスでクローズアップされているのはディーゼルのE320CDI。だが、改良を受けたEクラス全体が内容的にレベルアップしていることもたしか。最強のE63AMGは別格として、E550アバンギャルドS、E350、E300のラインアップは強力。ボディタイプはセダンとステーションワゴンの2種だ。
(発表:2006/8/28 UP:2006/10)
実力、テイスト面で進化したEクラス。E550の実力にはホレボレ
 新世代V8搭載のE550アバンギャルドSは、さすがにインパクトがあった。新5.5L V8は、従来の5Lと比べると出力で26%、トルクで15%アップ。となればパワフルなのも当然。Dレンジフル加速では、6400回転レッドゾーンのところ約6200回転でシフト。そこまで引っ張れるのだから、そのパワフル感に納得がいく。
 ここで見逃せないのは、パンチは強烈でも少しも荒々しさを感じさせないこと。加速の高まりは、あくまでもリニアでスムーズ。たとえば、急発進から高速に達するまでのプロセスが、ひずみのない太い実線カーブのごとく、きちっと体感できるのだ。だからこそスムーズ感を失わずスピード感がない。100km/hは7速1400、6速1600、5速2000、4速2700、3速3800、2速5800回転。超ハイギヤリングな7ATとのマッチングがもたらす強力かつスムーズな加速フィールにはホレボレさせられる。
 加えて、シャシーとのバランスがよく、フットワークは重厚でいてしなやか。2.7回転のパワステも扱いやすく、ワインディングロードでは重量級としてはトップランクのスタビリティを見せてくれる。安全デバイスのフォローはあっても、ハイパワーなだけに操作がラフだとバランスを欠くことを忘れてはいけない。
 それにしても、しなやかなフィールには改めてEクラスの進化を実感させられた。高速クルージング時のしゃくしゃくたる余裕、これがまたすばらしい。
(文:横越光廣 写真:柳田由人)
メルセデス・ベンツ Eクラス E550アバンギャルドSのインパネまわりはいかにもプレミアム・スポーツ。本革ステアリングは電動テレスコ&チルト、パドルシフト、マルチファンクション付き。7ATはティップシフト付き。12スピーカー・harman/kardonサウンドシステムが標準。 メルセデス・ベンツ Eクラス 後席は十分な余裕があり、ゆったりと乗り込める。シートサイズと形状がよいことも居住性を高めている。リヤウインドウの電動ブラインドは全車標準。
メルセデス・ベンツ Eクラス 前席メモリー付きパワーシートは全車に装備。E550には、シートヒーター付きのホワイトステッチ入り本革が標準となる。タッチ、ポジションは上々。 メルセデス・ベンツ Eクラス E300ステーションワゴンは、実用性の高いスポーティワゴン。新世代V6は、スムーズだし力もある。ワゴンはフロントまわりと、ハイマウントストップランプの形状が変更されている。
メルセデス・ベンツ Eクラス 広いラゲッジルームは、アレンジが多彩で実用的。フロアはフラットになり、シートバックコンテナ、フロアボードなど利便性が高い。テールゲートは自動開閉式。 メルセデス・ベンツ Eクラス 新V8はバリアブル・バルタイ、電子制御式共鳴吸気マニホールドなどを採用。最大トルクを2800〜4800回転のワイドレンジで発生。
メルセデス・ベンツE550アバンギャルドS(7AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4880×1820×1465mm
ホイールベース 2855mm
トレッド前/後 1565/1560mm
車両重量 1820kg
エンジン V8DOHC
総排気量 5461cc
最高出力 387ps/6000rpm
最大トルク 54.0kgm/2800〜4800rpm
10・15モード燃費 7.4km/L
サスペンション前/後 4リンク/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前・後 245/40R18・265/35R18
バリエーション&価格
Eクラス・セダン 672万〜1035万3000円
Eクラス・ステーションワゴン 722万4000〜1062万6000円
AMG 1400万7000〜1442万7000円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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