|
このクルマに関しては思わず「うまい!」と叫びたくなる。というのも、ハードウエアの高いクオリティを持ちながら、どこか懐かしいアメリカンマッスルカーのテイストをしっかりと注入しているからだ。
具体的には、アクセルを踏み込む度に上下するボンネットの動きが気に入った。加減速に対しこれだけ素直にクルマが反応するのは今となっては珍しい。ドライバーズシートに座りこのボンネットの上下運動を見ているだけで、こいつが特別なクルマであることを感じるだろう。そして、エンジンとエキゾーストのサウンドにも思わずニヤリとしてしまう。エンジンに火を入れた瞬間から、アクセルワークに応じて低音から高音まで吠えまくる。いい感じだ。
そして肝心の走りだが、まずこのクルマが300Cの兄弟車であることを思い出してほしい。そう、シャシーフレームやサスペンションのセッティングはメルセデス側のエンジニアがアドバイスした、ダイムラークライスラー時代の産物なのだ。よって、Eクラス的な要素がチラチラ見え隠れする。要するに、それだけのクオリティを持ちながらしっかりダッジらしさを表現しているのがポイントだ。なので、走りについてのネガティブ要素は見つからない。ワインディングの足さばきも、高速道路の安定性も高い水準で仕上がっている。
そんなチャージャーのエンジンは6.1L V8・HEMI。マックスパワーは431馬力を発揮する。で、それが651万円。同じスペックのヨーロッパ車と比べると格安といえるかも。
(文:九島辰也 写真:犬塚直樹) |