インプレッション:クライスラー PTクルーザーカブリオ
クライスラー PTクルーザーカブリオ クライスラー PTクルーザーカブリオ
■プロフィール
 キャラクター性を強調し、確たるブランド性を構築しようというクライスラーは、このところ力の入ったニューモデル攻勢をかけている。ある意味、メーカーの代表格ともいえるPTクルーザーにカブリオが登場。ライバルのプジョー・307CCやVW・ビートルとは対照的な、生粋のアメリカン・カブリオだ。
(発表:2004.6.23 UP:2004.7)
細かいことは気にしないでオープンエアを楽しみたいアメリカンテイスト
 Aピラー以降を新設計し、2.4Lエンジンを搭載するカブリオは、ルーフを取り払っただけの簡易的なオープンとはわけが違う。ボディ剛性を確保するため70kg増の補強が行われた。
 しかし、それでも厳密には不足を感じることも。ルーフのクローズド時、荒れた路面などでサイドウインドウ周辺がガタピシ。この種のクルマにそこまで望むのは酷と思いつつも、試しにハードなコーナリング。さすがに、前輪は腰くだけ気味で強いアンダーステアを示し、2.8回転のパワステも、剛性面の不足を露呈する。が、それでもPTクルーザー・カブリオの魅力がそがれることはない。クイックかつオンザレール感覚の走りをこのクルマに期待はしない。その意味においても、そこがPTクルーザー流。今の時代、このキャラクター性は支持できる。
 Dレンジフル加速では6000回転レッドゾーンまで引っ張れる。若干、大味ではあっても、トルクで勝負。力感で不足を感じることもない。100km/hは4速2300、3速3300、2速5300回転相当で、アクセルを踏めば相応のレスポンスのもと、車速を伸ばしていく。
 80km/h以上でのフルオープン時には、通行券などの紙類はしっかり収納しておいたほうがいい。風の巻き込みで、車外に飛び出しかねないから。そんなところも、また楽しい。このクルマでなら許せるという愛すべきキャラクターなのだ。みんなでワイワイやりながらのドライブは、さぞかし盛り上がりそう。ささいなことは気にせず、みんなでオープンエアを楽しみながら流す、それがこのクルマには合っている。
(文:横越光廣 写真:菊池貴之)
クライスラー PTクルーザーカブリオ 4本スポークステアリングに、ホワイトメーター、ツートン・インテリアがレトロ。装備は最新だ。 クライスラー PTクルーザーカブリオ 後席は、スペースが広い。ルーフを閉めていても、ヘッドルームに余裕があり、乗員全員が快適だ。
クライスラー PTクルーザーカブリオ レザーシートはゆったり。電動リフター、シートヒーターなどが標準。助手席は大きくチップ&スライド。 クライスラー PTクルーザーカブリオ 57%のパーツが新しい専用設計。オープン時には太いスポーツバーが、安全面ばかりか空力面でも有効という。ルーフの開閉はわずか10秒。
クライスラー PTクルーザーカブリオ トランクリッドはリンク式。荷室は標準時210Lで、分割可倒の後席を倒せば最大377Lに拡大。スルー機構付き。 クライスラー PTクルーザーカブリオ 2.4L直4は、鋳鉄製ブロックとアルミ製ヘッドを持つ。対向した2本のバランスシャフトが振動抑止。
■クライスラーPTクルーザーカブリオ(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4330×1750×1540mm
ホイールベース 2615mm
トレッド前後 1480mm
車両重量 1520kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 2429cc
最高出力 143ps/5200rpm
最大トルク 21.8kgm/4000rpm
10・15モード燃費 8.2km/L
サスペンション前/後 ストラット/リジット
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 205/55R16
■バリエーション&価格
PTクルーザーカブリオ・リミテッド 333万9000円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
TOP > クルマ情報 > ニューモデル試乗 > クライスラー PTクルーザーカブリオ