そんなパトリオットはサイズからして実用的。全長4420mmは国産SUV並みだし、全幅1810mmは少々広すぎる感もあるが逆にワイドなスタイリングがカッコよく見える。そしてエンジンは、このクラスでは余裕の2.4L直4DOHC16バルブ。最高出力は170馬力で、実際に峠を含め市街地を走った範囲では気になるところはなかった。CVTとのマッチングも意外によく、長い坂道もしっかり加速する。デュアル可変バルブタイミングの恩恵だろう、出だしから軽快なパフォーマンスを見せる。ただ、今回は高速巡航をしていないので、そこでのパフォーマンスは未知数だ。ちなみに、このエンジンはダイムラー・クライスラーと三菱などが作った合弁会社「グローバル・エンジン・マニュファクチャリング・アライアンス」が製造。世界戦略車用のエンジンと言われている。今回はCVTと組み合わせ、省燃費をアピールする。
駆動方式はフリーダムドライブIと呼ばれる4WD機構を持つが、日本仕様はローレンジを持たない。プライスを抑えて、なるべく多くの人にジープを楽しんでもらおうという考えだ。オフロード走行に関しては、ロードクリアランスや前後のオーバーハングを見たかぎり、ラングラーのようなロックセクションよりもダートのほうを得意とするのだろう。実際、試乗会ではダートしか用意されていなかった。とはいえ、そこでの走りに関してとやかく言うところはない。減衰力の高いサスは快適な乗り心地をキープしながらダートを走破する。
(文:九島辰也 写真:保坂 寛)