インプレッション:クライスラー 300Cツーリング
クライスラー 300Cツーリング クライスラー 300Cツーリング
■プロフィール
 2004年3月のジュネーブ・ショーに出品されて以来、世界的に注目を集る300Cツーリング。今風のちょいワルではないけれど、いかにもアメリカンで存在感満点の300Cのワゴン版なら、それもそのはず。日本でも待望の上陸となった。ラインアップは3.5L V6と5.7L V8・HEMI(ヘミ)の2タイプだ。
(発表:2006/7/5 UP:2006/8)
300Cツーリングが新たなプレミアムスポーツワゴンの世界を開く
 セダンの300Cの走行フィールに、ひと昔前のアメ車に見られたラフさはない。それがツーリングにも受け継がれているかどうかが、ポイントとなる。少なくとも、スタイルは意外なほどスタイリッシュ。見れば見るほど、後部ドアからのデザイン処理の巧みさに感じ入る。ならばと、期待を持って3.5に乗り込んだ。
 これで走りがスマートなスタイルに見合わなければ、がっかりだ。が、心配無用。3.5Lはすべてにおいてじつに扱いやすく、スムーズな走りを見せてくれた。第一に、2.8回転のパワステがもたらすハンドリングは素直で、リラックスした気分で操作できるのがよい。加速フィールはスムーズで力感十分、Dレンジフル加速では6200〜6400回転でシフト。100km/hは5速1800、4速2200、3速3200、2速4600回転たらず。高速クルージングが余裕なことは言うまでもない。
 これが5.7L V8・HEMIとなると、インパクトはさらに強まる。可変気筒ながら、あらゆる領域でスムーズ感を失わないことはすでにおなじみ。さすがと思わせるのは、瞬発力が強力なことだ。0−100km/hは、3.5Lの9.2秒と比べ6.4秒と断然。それでなくともトルクフルなのに、フルパワーをくれたときのパンチ力には理屈ぬきの快感を覚える。シームレスな加速フィールとパワフルさが最大の魅力だ。3.5と比べると若干ノーズへビィで、姿勢変化が大きなことも否めない。とはいえ、ヘビー級のスポーツワゴンとしては高水準に仕上がっている。
(文:横越光廣 写真:柳田由人)
クライスラー 300Cツーリング クラシカルなメーターをはじめ、クライスラーならではのムードをたたえるのが300Cの魅力で、それはツーリングにもあてはまる。ときにスポーツマインドをくすぐるアメリカ流のデザインがなかなかだ。 クライスラー 300Cツーリング 後席はクラス最大となる1020mmのレッグルームを持つほか、ヘッドルームも余裕十分。ソフトタッチのレザーシートは、ソファー感覚でVIP気分が味わえる。
クライスラー 300Cツーリング 前席は8ウェイパワーで運転席はメモリー機能付き。座面は後部の高さを54mm調整でき、ポジションは体にフィット。運転席スライド量は、なんと270mm。 クライスラー 300Cツーリング マスクからAピラーにかけてはセダンの独特な迫力を継承するが、一新されたリヤサイドパネル、ルーフ、リフトゲートはエレガントな趣をたたえる。
クライスラー 300Cツーリング ワゴンとしての使い勝手も魅力十分。荷室容量は、標準時で630L、6対4分割の後席を倒せば最大1602Lとなる。3つ折パネルなど利便性にも優れる。 クライスラー 300Cツーリング 可変シリンダーシステム(MDS)は、必要に応じて0.04秒で4気筒が休止し、8気筒から4気筒へ。その分、低燃費。その切り替えはほとんど気づくこともない。
クライスラー・300Cツーリング3.5(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 5000×1895×1490mm
ホイールベース 3050mm
トレッド前/後 1600/1605mm
車両重量 1830kg
エンジン V6OHC
総排気量 3518cc
最高出力 249ps/6400rpm
最大トルク 34.7kgm/3800rpm
サスペンション前/後 ウイッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 225/60R18
バリエーション&価格
300Cツーリング3.5 541万8000円
300Cツーリング5.7HEMI 646万8000円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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