インプレッション:クライスラー 300C
クライスラー 300C クライスラー 300C
■プロフィール
 クラシカルでダイナミックなイメージキャラクターを強調することで、世界的に注目度を高めているクライスラー。新登場の300Cは、まさにフラッグシップにふさわしい。北米では2004年4月にデビューして、9カ月で11万台を販売。それも、アメリカンドリームを彷彿とさせる強烈な存在感を知ればうなずける。
(発表:2005/1/25 UP:2005/2)
迫力のアメリカンV8。強烈かつ鮮烈に復活
 ラインアップは、3.5L V6と5.7L V8HEMI。後者は60〜70年代のレース界で伝説を残したHEMIの再来として注目を集めるが、気筒休止をはじめ、最新技術が注がれている。最高340馬力、53.5kgmという瞬発力はとにかく強烈で、0−100km/hが6.4秒という実力は、アクセルを踏めばいやおうなく体感できる。
 Dレンジフル加速では5400回転でシフトされるが、驚くべきは発進時に予想もしないホイールスピンを伴ったりもしたこと。トラクションコントロール(TCS)もおよばないほどのパンチ力だ。そこはビッグアメリカンとしてこたえられないが、ウエット路などの低ミュー路では、アクセルワークには気をつけねばならない。
 一方、さすがに高速クルージングは余裕しゃくしゃく。100km/hは5速1800、4速2200、3速3100回転たらず。4気筒から8気筒への切り替わりポイントは違和感なくスムーズだが、厳密にはアクセル・オンと同時にわずかなタイムラグがある。キックダウンにより目立たなくなるという感じ。とは言いつつも、迫力あるV8サウンドにシビレながら加速していくと、とりこになってしまいそう。
 メルセデスEクラス(W210)のFRプラットフォームをベースとしたシャシーは、ソフトな乗り心地をもたらしなかなかのもの。2.7回転のパワステは軽く素直な部類。ロールは大きめでも、極端な操作をしないかぎり、扱いやすい。
 もちろん3.5Lでも十分に300Cらしさは味わえ、ノーズヘビーな5.7Lよりバランス的に優位。だが、5.7Lの強烈さは一度味わうと忘れられなくなる。
(文:横越光廣 写真:菊池貴之)
クライスラー 300C 全幅はワイドだが、水平ライン基調のダッシュなど、全体のデザインが明快なおかげでボディの見切りがよい。クラシカル&高級装備。ステアリングは電動チルト&テレスコ機能付き。ブレーキペダルも電動で好ポジション。 クライスラー 300C 後席はまさにVIPルーム。ゆとりのスペースに、サイズに余裕のあるシートは、サポート性を含め座り心地は上々。
クライスラー 300C レザーシートは運転席が8ウェイ、助手席が6ウェイパワー。背もたれは硬めだが、ゆったりサイズで座り心地がよい。 クライスラー 300C 直線基調のボディラインは、重厚で断然の存在感を持つ。ESP、TCSなどを装備。4輪ディスクブレーキはもちろんABS付き。ただ、ブレーキの性能は若干容量不足。
クライスラー 300C 全幅が広いだけにトランクルームもワイドで、504Lの容量を持つ。ボンネットと同様、トランクリッドもアルミ製。後席は、60対40分割可倒式だ。 クライスラー 300C V8はアルミヘッドで、半球形燃焼室を持つ。可変シリンダーは、走行状況などにより1、4、6、7番がシームレスに休止。
クライスラー300C 5.7ヘミ(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 5020×1890×1490mm
ホイールベース 3050mm
トレッド前/後 1600/1605mm
車両重量 1860kg
エンジン V8OHV
総排気量 5654cc
最高出力 340ps/5000rpm
最大トルク 53.5kgm/4000rpm
10・15モード燃費 6.4km/L
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 225/60R18
バリエーション&価格
300C 3.5 462万円
300C 5.7ヘミ 567万円
※価格は全国メーカー希望小売価格。
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