インプレッション:キャデラック STS-V
キャデラック STS-V キャデラック STS-V
■プロフィール
 かつてアメリカン・ドリームの象徴でもあったキャデラックは、現行世代となって大変身。高剛性ボディをベースに、走りに磨きをかけたというからサプライズだ。なかでも06年モデルとして日本に導入されるSTS-Vは、STSをベースにスーパーチャージャー付き4.4L V8を搭載するハイパフォーマンス・モデルだ。
(発表:2005/10/19 UP:2006/7)
高性能でいてプレミアムなSTSシリーズのフラッグシップ
 STS4.6L V8モデルより、なんと122馬力、18.0kgmもアップというから、STS-Vの高性能がうかがい知れる。ただ、すべてにおいてプレミアムなたしなみを失っていないこと、そこを見逃してはいけない。それは乗員すべてが感じるSTS-Vらしさだ。
 たとえば、Dレンジフル加速では約6200回転でシフト。0−60km/hが5秒弱というダッシュは鋭いが、少しもラフなワイルドさは感じさせない。シャープな立ち上がりを見せながら、リニア感を失わず洗練された加速フィールをもたらすところがこたえられない。
 また、スーパーチャージャーを備えると言ってもピーキーな面はまったくなく、力感十分でマイルドかつジェントルだ。それだけにスムーズ感が引き立ち、あらゆる道路で持ち前の余裕を見せてくれる。100km/hは6速1800、5速2200、4速2800、3速3800、2速5800回転足らず。このハイギヤリング・クロスレシオ6ATと大トルク・エンジンはナイスマッチングで、変速ショックも気にならない、至ってスムーズな加速フィールがもたらされるのだ。
 STS-Vの本当の価値は、総合力で評価できる。ただエンジンがパワフルというのではなく、強化されたサスペンションやブレーキなどと絶妙にバランスされ、走り全般において好フィール。2.8回転のパワステは素直だし、コーナリング時の安定性は高く、速い。しかも乗り心地がよく、乗れば乗るほどプレミアム感が味わえるというから、好感度が高まるなかなかの逸材だ。
(文:横越光廣 写真:柳田由人)
キャデラック STS-V テレスコ&チルト機能付きのステアリングは、ヒーター付き本革巻きでスポーティかつ手にしっとり。インテリア全体に及ぶレザー表皮は、手作業で入念に仕立てられ、ひと味違うプレミアム感を見せる。 キャデラック STS-V リヤシートは、サイズも形状や材質もプレミアム感を味わわせてくれるとともに、極上の座り心地。もちろんスペース的にゆとりがあり、VIP気分。
キャデラック STS-V 座面中央部にスウェードをあしらった専用レザーシートは、サイズにゆとりがあって座り心地は上々。前席は8ウェイパワー/4ウェイランバーサポート付き。 キャデラック STS-V 全長はレギュラーモデルに対し+25mm。ステンレス製ワイヤーメッシュグリルのマスクと、スーパーチャージャーのスペースを確保するためのパワードームを持つフード、サイドスカート、左右出しマフラーなどが迫力だ。
キャデラック STS-V ブレンボ製のブレーキは、前がツイン/後ろがシングルピストンで効き味がよい。タイヤはランフラットの前255/45R18、後ろ275/40R19インチ。アルミホイールは10スポーク。 キャデラック STS-V インタークーラー・スーパーチャージャー付きの4.4LV8は、キャデラック史上最強。スーパーチャージャーの過給圧は、メーター内のドライバーインフォメーションで確認できる。
キャデラック・STS-V(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 5020×1845×1465mm
ホイールベース 2995mm
トレッド前/後 1595/1580mm
車両重量 1990kg
エンジン V8DOHCスーパーチャージャー
総排気量 4370cc
最高出力 446ps/6400rpm
最大トルク 60.8kgm/3600rpm
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前・後 255/45R18・275/40R19
全国メーカー希望小売り価格
STS-V 977万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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