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といった背景があるだけに、CTSのスポーツマインドは想像以上。サスペンションのセッティングやコーナリングでの挙動など、FRスポーツを体感させてくれるだけの素質を持つ。
まず第一に20モデルの150ps/6500rpmは、高回転域までスムーズ。Dレンジフル加速時には6200回転前後でシフトされるが、シーケンシャルMTモードでは、7000回転でリミッターが働くまでストレスなし。加速性自体も2Lとは思えないレベルにあり、高速クルージングは余裕十分。100q/hは5速2600、4速3400、3速4200回転相当で、静粛性も高く快適なのがよい。これが25モデルとなると、もちろんトルク感が高まり、山道などではたくましさが増す。ただ高回転域のキレに関しては、20モデルのほうが勝っているように感じた。
で、今回のトピックスはエンジン。トップグレードの3.6L・V6は排気量こそ変わらないものの、今回からガソリン直噴となった。結果、燃焼効率が上がり燃費が向上しながら、最高出力も255馬力から311馬力にスープアップされている。また、新型は新たに6ATが組み合わされるのも目玉。マニュアルモードもあって、スポーティな走りができる。
実際に走らせてみると、まずはその吹け上がりに思わず頬が緩む。4500回転あたりから吠えるサウンドは心地よく、徐々に荒々しい顔をのぞかせる。そのとき、ステアリングはクイックで、ドライバーをその気にさせる。まぁ、ある意味キャデラックらしさはスポイルされるが、運転が楽しいことはたしかだ。その点からすると6ATのギヤ比に不満はないのだが、今度はパドルシフトがほしくなる。ここまでスポーティに振った味付けならあってもいいだろう。
なんて走りを楽しみながらフッと気づいた。これだけの走りをしながらキャビン内は意外に静か。なるほど、そこがキャデラックの神髄か。
(文:九島辰也 写真:犬塚直樹)
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