インプレッション:ポルシェ ボクスター
ポルシェ ボクスター ポルシェ ボクスター
■プロフィール
 初代986からの世代交代が行われたのは05モデル。4気筒FR系に代わる「ポルシェの入門車」として登場したボクスターは、多くのファンに支持されただけに、2代目987でも基本となるコンセプト、サイズ、デザインなどは踏襲された。986時代と同様に、設定は基本2タイプ。素のボクスターには228から240馬力に強化された2.7L、上級の「S」には260から280馬力に強化された3.2Lが搭載される。なお、06モデルの内容は05モデルに準じている。
(発表:2005/8/1 UP:2006/5)
明確に向上したボディの剛性感。オープンだからと侮るなかれ
 新型に乗ってまず「よくなった」と感じるのは、明確に向上したボディの剛性感。荒れた路面や大きなうねりに遭遇すると、986はオープンボディならではの頼りなさ(ヨレや不快な振動)を感じる場面もあったが、987のボディははるかにビシッとした印象なのだ。加えて、新型は可変ダンパーのPASM(ノーマル/スポーツの2モード)も選択可だから、より高い操縦安定性と乗り心地のバランス点を追求できる。
 試乗車はPASM+18インチのMT車だったが、市街地では「ピュアスポーツとしては十分に快適」と言える乗り心地を提供。それでいて、高速や山道ではポルシェならではの冴えた走りを味わわせてくれた。とくに、サス、エンジンレスポンス、PSM(挙動安定化メカ)の設定をすべて「走り」の方向にセットするスポーツモードを選んだときのハンドリングは鮮烈だ。
 そこで気になるのは「S」の存在だが……。最高速と0→100km/h加速は「素」の256km/h・6.2秒に対して、「S」は268km/h・5.5秒(いずれもMT)とさすがに速い。しかし、日常のシーンや速度域で実感できる軽快感は2.7Lが上。両モデルには異なる個性と魅力が備わっている。高性能を追求する人には「S」、オープンならではの爽快感や軽快感を重視する人には素のボクスターが向いている。
(文:森野恭行 写真:内藤敬仁)
ポルシェ ボクスター 先代同様に多くのデザインやパーツを911と共有する。でも、3眼式メーターや丸型空調グリルを特徴とするインパネアッパー部の造形は専用だ。ダッシュ中央はスポーツクロノパッケージ用の時計。 ポルシェ ボクスター ボクスターのパッケージは驚くほど効率的。写真のリヤトランク(130L)のほか、フロントにも150Lのトランクを持つ。2人での旅行も楽にこなす実用性だ。
ポルシェ ボクスター キャビンは純粋な2シーター。とはいえ前後/左右空間の余裕は十分。大柄な人でも快適にすごせる。試乗車はオプションのスポーツシートを装備。 ポルシェ ボクスター カレラGT風のマスクや、よりシャープな印象のリヤコンビランプを採用することで、スポーティ感をさらに高めた新型。ソフトトップ開閉は約12秒で完了。
ポルシェ ボクスター 試乗車は前235/40・後265/40の18インチタイヤと、電制ダンパーのPASMをオプションで装着。先代の986よりルックスがたくましく見えるのは、タイヤがひと回り大径化された効果も大きい。 ポルシェ ボクスター ごらんのように水冷フラット6を縦に置く。より以上の高性能を望む人のために、280馬力/32.6kgmの3.2Lを搭載する「ボクスターS」もラインアップしている。
ポルシェ・ボクスター(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4330×1800×1295mm
ホイールベース 2415mm
トレッド前/後 1490/1535mm
車両重量 1295kg
エンジン 水平対向6DOHC
総排気量 2687cc
最高出力 240ps/6400rpm
最大トルク 27.5kgm/4700〜6000rpm
サスペンション前後 ストラット
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前・後 205/40ZR17・235/50ZR17
バリエーション&価格
ボクスター 5MT/5AT 572万円/614万円
ボクスターS 6MT/5AT 695万円/737万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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