|
クーペの実体を要約すれば「パワフルかつドライバビリティに長け、好バランスでいてプレミアム」。そのポイントとなるのは、5.0〜5.07s/psという馬力荷重と50対50の前後重量配分に尽きる。とにかく、アクセルを踏み込めば否応なく135iクーペの世界に引きこまれること間違いなしだ。エンジンはレッドゾーンまで一気に回り、洗練されたスポーツサウンドを奏でる加速性がすばらしい。
そのダッシュ力は0ー100q/h5.3秒、最高速250q/hというデータからも知れよう。軽く確実でストロークも小気味よい6MTをアグレッシブに操作すれば、たいていのスポーツ派は満足するはずだ。むしろあまりのスムーズさにモノ足りなさを感じるかもしれない。少なくとも6500回転までトルク感を失わないパワフルさと、アクセルのオンオフに対するレスポンスのよさは注目ものだ。100q/hが6速
2100、5速2500、4速3000、3速3900、2速6200回転というギヤリングも言うことなし。
また、最大トルクを広範囲にわたり発生するだけに、低速域でもねばり強い。5速40q/h(約900回転)が実用範囲という扱いやすさは◎。1.7回転のアクティブステアリングは、手ごたえたしかでほどよくクイック。これにMスポーツサスやDSCなどのデバイスが、扱いやすく優れたハンドリングをもたらす。ハードコーナリング時でも持ち前の一体感を失わなず、その気になっても苦もなくかなりのスタビリティを見せるところが心憎い。足腰が締まっていても乗り心地はマイルドな点もプレミアムだ。
(文:横越光廣 写真:佐藤正勝)
|