インプレッション:トヨタ ベルタ
トヨタ ベルタ トヨタ ベルタ
■プロフィール
 実用的な正統派コンパクトセダンとして注目の1台。シンプルかつ機能本位な性格に、試乗して好感度が高まるばかりだった。エンジンは1L直3、2種の1.3L直4の計3タイプ。FFが基本で1.3Lには4WDもラインアップする 。
(発表:2005/11/28 UP:2006/1)
素直で自然体。心温まるハイクオリティ・コンパクトセダン
 1.3LFFに乗ってつくづく思ったのは、実用車としてはこれで十分、心情的にもホッとさせられるところがうれしいということ。けっして気取らない自然体で、自分のスタイルを守るマイペース流が気に入った。もちろん、走行フィールに見るべきものがなかったらそこまでは言わない。しかし、ベルタは納得させるだけの実力をしっかりと持っている。
 たしかにパワフルとは言えないが、パワーは必要十分。このクラスとしては、軽快でいてスムーズといえるだろう。加速フィールがよいのは、CVTとのマッチングのよさがポイント。アクセルのオン/オフ時の加速感に違和感がなく、加速時にノイジーでないことが意外でもあった。勾配のきつい山道は別として、郊外路や高速道路ではなかなかの実力と快適性を発揮する。100km/hは2000回転足らずで、ノイズがさほど耳につかないところがありがたい。
 しかも、ハンドリングが素直。3.1回転の軽いパワステに対し、何のクセも感じさせず実直に応答。スタビリティを云々するクルマではないが、少なくとも万人向きの扱いやすさは、大いに評価できる。マイルドな乗り心地もアピールポイントとなるが、ぜいたくを言えばクオリティ面でのレベルアップが望まれる。
 もう1台、注目に値したのが1Lモデル。とても3気筒とは思えないスムーズさを見せたからである。アイドリング時こそ、わずかにラフだったが、全体的にはとくにノイズ/振動も気にならなかったし、3.3回転の軽いパワステに応じ、持ち前の扱いやすさを見せたからだ。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
トヨタ ベルタ 3本スポークのチルトステアリングは操作感がよく、センターに集中したメーターやスイッチ類がデザインのポイント。全体に機能的で、ポケット類が多いのも好感。 トヨタ ベルタ スマートなコンパクトボディにしては、後席スペースは広い。2名までなら不足なく座れる。着座ポイントはシアタータイプとあって、全方位視界良好。
トヨタ ベルタ シートはファブリックで、1.3Gはハイグレード仕様を装備。表面はソフトタッチだが、芯に剛性感があってトータル的にフィールがよい。疲れないタイプ。 トヨタ ベルタ しっかりしたボディ骨格を持ちながらスマートなセダンフォルムを見せる。控えめだがエレガント。実用的なナイス・コンパクトセダンだ。
トヨタ ベルタ 荷室は開口部こそ狭めだが全体には広い。容量475Lはカローラ以上。分割可倒の後席を倒せば使い勝手が向上。 トヨタ ベルタ 1.3LにはFF用と4WD用がある。1L直3を含めVVT-iなど最新メカを採用。FF用1.3Lは、触媒、排気システムを最適化、低排出ガス、低燃費に。
ベルタ1.3G(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 4300×1690×1460mm
ホイールベース 2550mm
トレッド前/後 1470/1460mm
車両重量 1040kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 1296cc
最高出力 87ps/6000rpm
最大トルク 11.8kgm/4000rpm
10・15モード燃費 19.6km/L
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/L&Tドラム
タイヤ前後 185/60R15
全国メーカー希望小売り価格
132万3000〜175万3500円
※北海道、沖縄地区のみ価格が異なる
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