インプレッション:トヨタ アベンシス
トヨタ アベンシス トヨタ アベンシス
■プロフィール
「トヨタの造った欧州車」のキャッチフレーズでデビューしたアベンシスがマイナーチェンジ。どこが欧州車なのかというと、それはやっぱり足まわり。今回ブラッシュアップされたのもこの部分で、開発方法は欧州のジャーナリストを集めて直接意見を聞くなどして、ネガティブ要素を改良していったということだ。
(発表:2006/7/31 UP:2006/9)
より長所を伸ばしたマイナーチェンジで存在感をアピール
 もともと、走り味に重点を置いて開発されたクルマのために、パワーユニットはそこそこという感じ。今回の改良でメインに行われたのは、直進安定性とステアフィールのさらなる改善。その攻略方法として取られたのは空力改良だ。フロアへのバーチカルフィン(垂直尾翼)の取り付け、タイヤハウス内の形状変更、リップスポイラーのエッジ形状の改善など、細かいところまで整流に対する配慮が施されている。
 さらに、ステアリングサポートの取り付け剛性をアップしてリニア感を向上させたり、足まわりではリヤのブッシュ類を適正化することによって、より足が動くようにしている。3点あるブッシュの剛性バランスを変えることで、タイヤの角度を変える、つまりトーをコントロールしているのだ。これにより、旋回中にトーイン方向になるため、4WSのような動きが発生し、接地感の向上と安定したリヤのしっかり感が出せるというワケである。
 実際そのとおりで、高速での安定感はあるし、コーナーでは足が動いていることがドライバーにしっかりと伝わってくる。凸凹を乗り越えたときの収束性や、路面の悪いところでの乗り心地もなかなかのものだ。タイヤへの依存度が少ないので、アフターでのタイヤ交換の自由度が高いというのもユーザーにはうれしいところ。
 あとは、静粛性などが向上すれば、トヨタの造った欧州車という感じがより増してくるだろう。
(文:竹岡圭 写真:犬塚直樹)
トヨタ アベンシス シンプルなのでだれが乗っても使いやすいが、オーソドックスな作りのため先進性や色っぽさなどはあまりないのが残念。ナビのスイッチは、最近の欧州車よろしくセンターコンソール部に装着される。 トヨタ アベンシス 室内空間は全体的にゆったりとした作りになっている。後席もリクライニングなどはないものの、空間的にもヒザまわりなどのスペースもかなり広い。
トヨタ アベンシス 表皮はLiにはアルカンターラを使用。上級グレードには本革仕様もあり。ベースグレード以外は運転&助手席ともに8ウェイのパワーシートとなる。 トヨタ アベンシス 車両重量はセダンとワゴンで20kgの差となっているが、ワゴンのほうが若干重さを感じる。ただし、リヤまわりの安定性がよいので、急なハンドリング操作でもナーバスになることがないのはさすが。
トヨタ アベンシス 6対4分割の後席を倒すと、かなり広いスペースが作り出せる。シートアレンジ方式はかなりベーシック。セダンのトランクも広さは十二分に確保されている。 トヨタ アベンシス 2Lは4AT、昨年9月に追加された2.4Lは5ATが組み合わされる。パンチがあるパワーユニットではない分、出力の仕方は自然な感じ。レスポンスのよさがもう少しほしいところ。
アベンシスLi(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4645×1760×1480mm
ホイールベース 2700mm
トレッド前/後 1505/1500mm
車両重量 1400kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 2362cc
最高出力 163ps/5800rpm
最大トルク 23.5kgm/3800rpm
10・15モード燃費 10.6km/L
サスペンション前/後 ストラット/ダブルウイッシュボーン
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 205/55R16
バリエーション&価格
Xi(2L) セダン/ワゴン 233万1000円/249万9000円
Li(2.4L) セダン/ワゴン 274万500円/290万8500円
Qi(2.4L) セダン/ワゴン 331万8000円/347万5500円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。沖縄のみ価格が異なる。Xiには4WDモデルあり。18万9000円高。
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