|
そんなエクステリアと心臓を持つだけに、走りは出だしからTTとは別物。もはやライトウェイト的なスポーツカーではなく、ハイクラスのスポーツカーの感覚だ。とくに3500回転あたりからの加速はドォーンと押されるようで、油断しているとステアリングを強く握り直さなければならない。最高出力272馬力という数値も、体感的にはそれ以上と言っていいだろう。
Sトロニックと呼ばれるツインクラッチの6ATに関しては、今さら言うまでもない。このトランスミッションを駆使すれば、このユニットのおいしいところを抽出するのはさしてむずかしいことではない。パドルシフトに対する反応は素早く、レーシングカーを操っているような感覚さえ覚える。
さらに、サスペンションにはアウディ・マグネティックライドが組み込まれる。電磁式のこのサスは、タイムラグなくダンパーの堅さを変えるスグレモノ。フェラーリ599やコルベットも採用するデルファイ社製のシステムだ。ただ、セッティングは当然アウディ専用。スポーツモードではハイトが10o低下されるからテイストは変わる。というか、これがTTS本来の素性に違いない。
そのほかの専用パーツは、ツインテールパイプや18インチアルミホイールなどが目につく。こうした変更点だけでイメージはガラリと変わる。駆動方式はもちろん、最新式のクワトロシステムが装備される。
(文:九島辰也 写真:アウディ・ジャパン)
|