クルマのなかには、いきなり乗ってほんの少し走っただけで十分な手ごたえをもたらすケースがある。まさに159がそれだ。びしっと締まった足腰と、きっちりバランスされた動力性能に心酔。このクルマとならいつまでもいっしょに走りたい……そんな自分の望むスポーツセダンそのものだ。正直、それほど惹きつけられた。
加速性能はすこぶるパンチ力があるというわけではない。が、2.2L 185馬力エンジンは高回転域までストレスフリー。オートモードでも6500のイエローゾーンを超え、6750回転のレッドゾーン直前まで引っ張れるのだからスポーツマインドをくすぐられるし、実際気持ちよい。
さらに6速シーケンシャル/パドルシフトを駆使すれば、もう言うことなし。セレスピード自体が確実に進化していて、レスポンスはよりクイックに。とくにシフトダウン時のレスポンスと自然さは、これ以上ないレベル。100km/hは6速2750、5速3100、4速3500、3速5100回転で、今の標準からすればややローギヤード。だが、4速以上がクロスしているギヤ比が2.2Lセレスピードとしてマッチしているのだろう。アルファらしく加速時の快音も耳に快いし、アグレッシブに走れば持ち味が生きる。
さらに2.4回転のパワステは手ごたえ十分で、あらゆる走りのなかでたしかなステアリングインフォメーションをもたらす。高速直進性に優れ、乗り味はフラットライド、コーナリング時も安定。自然体で一体感のある走りが秀逸だ。
(文:横越光廣 写真:内藤敬仁(走り)、犬塚直樹(ディテール))