インプレッション:アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4
アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4 アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4
■プロフィール
 大成功を収めた156の後を継ぐ159は、フィアット・GM蜜月の時代(現在は破局)に開発が行われた。直4、V6とも心臓はGM機がベースで、新開発プラットフォームも基本はベクトラや9-3で展開される「イプシロン」だ。とはいえ、アルファの誇りと意地が「着せ替え人形」になることを許さなかった。たとえば、ブロック以外はすべてオリジナルといえるエンジンや、前後サス形式から一新したシャシー。制約があっても、アルファのこだわりは貫かれた。
(発表:2006/6/7 UP:2006/8)
V6+4WDのハイテク武装をしたアルファ159のトップモデル
 3.2L V6の心臓に注目すれば、3.2JTS・Q4はGTAの後継車に思えるかも。でも実質は……心臓を増強し、フルタイム4駆の搭載で一段と走りの次元を高めた、2.5L V6 24Vの発展型と考えればいい。ちなみに、新開発の3.2L V6は260馬力/32.8kgmの高性能を発揮。それに6MTと「Q4」をドッキングするのだから、走りへの期待は否応なしに高まる。
 しかし、際立つのは速さや猛々しさではなく、バランスのよさや洗練度。3.2JTS・Q4は、プレミアムDセグメントらしい上質かつ快適な走り味をベースに、アルファならではの刺激性や官能性を適度にブレンドすることで調教されている。そこで功罪の影を落とすのは、大きく、重く(156V6比380kg)なったボディ。体格的に1クラス上のクルマなのだから、もはや156の敏捷性を再現するのは困難だ。
 でも、がっかりすることはない。超高度な高速安定性、ドイツ勢にも負けない上質な乗り心地や静粛性という、156には望めなかった魅力が159には備わっている。しかも鞭を入れれば、エンジンは快音を響かせ、思わず峠を攻めたくなる正確かつファンな操縦性(前43対後57のトルク配分が貢献)を堪能させてくれるのだから……「やっぱりアルファ!」と納得。血中アルファ度は少し薄まったが、代わりに身につけたのは「いいクルマ」とだれもが実感できる高い完成度。159はV6モデルのまとまりも○だ。
(文:森野恭行 写真:柳田由人)
アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4 走りのムードが漂うコクピットタイプのインパネ造形や、3連サブメーターを156から踏襲。全体の質感が向上し、「プレミアム」を実感できるようになった。現在の設定は左ハンドル+6MTのみ。 アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4 空間は156より確実に拡大。180cm級の長身の人が前後に余裕を持って座ることができる。ただし、大柄なボディを考えれば、パッケージ効率は優秀とは言えない。
アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4 高い快適性と、高G旋回時にも体をしっかりと支えるホールド性を両立。V6も標準はアルファテックスだが、試乗車はポルトローナフラウ社製レザーシートを装備。 アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4 156の流れを汲むが、スタイルはさらにダイナミックになり、サイズはひとまわり以上大きくなった。造形はジウジアーロと自社デザインセンターの合作だ。
アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4 容量は156比26L増の405L。インテリアの小物入れも増え、実用性は確実にレベルアップ。本格トランクスルー(分割可倒式)の採用も、見逃せない進化点だ。 アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4 新生アルファV6は、GM製60度V6のブロックをベースに開発された。が、ヘッドは独自開発。直噴(JTS)&吸排気可変バルタイを採用。
アルファ159 3.2JTS Q4(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4690×1830×1445mm
ホイールベース 2705mm
トレッド前/後 1580/1560mm
車両重量 1740kg
エンジン V6DOHC
総排気量 3195cc
最高出力 260ps/6300rpm
最大トルク 32.8kgm/4500rpm
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボ−ン/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 235/45R18
バリエーション&価格
アルファ159 3.2JTS Q4 529万円
※価格は全国メーカー希望小売価格。
TOP > クルマ情報 > ニューモデル試乗 > アルファロメオ アルファ159 3.2JTS Q4