インプレッション:アウディ A3スポーツバック
アウディ A3スポーツバック アウディ A3スポーツバック
■プロフィール
 第2世代となるA3は、プレミアム・コンパクトとして世界で好評。そのA3に、新たにスポーツプレミアムを主張するスポーツバックが加わった。ラインアップは、2.0 FSI、同ターボのTFSI、3.2クワトロ。FSIのみ6速ティプトロニックで、ほかの2車は6速DSGとなる。
(発表:2004/9/24 UP:2005/1)
重厚かつしなやかなフットワークを持つ実力派プレミアム・スポーツ
 試乗した2.0 FSIは、パワフルとまではいかないが、150馬力のパワーを無駄なく生かす高効率性に感心させられる。加速フィールは至ってスムーズ。Dレンジフル加速では、6400回転レッド近くでシフト。クロスレシオの6ATが、100分の1馬力たりとも無駄にはしないというイメージだ。2.0 FSIの走行フィールをひと言で語れば、「重厚感を併せ持った軽快スムーズさ」。とにかくパワーや速さを意識させずに速い……。気づくとワインディングロードをかなりのスピードで平然と走っているという具合だ。
 それだけでなく、ハイスピードクルージングもお手のもの。100km/hは6速2200、5速2800、4速3800、3速5000回転足らず。アクセルを踏めば、スムーズにレスポンスよく加速していく。余裕満点で快適なこと、ここがアウトバーン育ちの強みだ。
 A3の重厚感、それはトータルで生み出されるものだ。加減速、コーナリング時と、姿勢変化は小さく安定。まさに、地に足がついているという感じ。3回転の電動パワステは、最初こそ軽いと感じるが、走るにつれて納得のいくインフォメーションでこたえてくれる。フラットで上質な乗り心地と、路面をとらえて離さないロードホールディング、そこに重厚かつしなやかなフットワークのマジックが潜んでいる。
 スポーツバックは、走れば走るほどインパクトが高まっていくというタイプ。唯一気になったのは、急いで発進したいという状況で、一瞬エンジンがストール、思いどおりに加速しないことで、安全性をそこなう点。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
アウディ A3スポーツバック 手になじむステアリングは、本革巻きでテレスコ&チルト付き。全体的にシンプルだが、4連メーターや本革巻きハンドブレーキグリップが、プレミアム・スポーツ感を高める。 アウディ A3スポーツバック 後席スペースは、大人2人がゆったり乗れる。シート形状がよく、座り心地はしっくり。視界が良好で、開放的なことも見逃せない。ドアが大きく開き、乗降性がよい。
アウディ A3スポーツバック モジュールクロス生地のシートは、体にフィットする。ラチェット・レバーが大きめでしっかりした作りのリフターは、いかにもドイツ車的。さすがと感じる。 アウディ A3スポーツバック 新たなアウディのアイデンティティを象徴するシングルフレームグリルにより迫力を増し、流麗なルーフラインがエレガントさを強調。3ドアより全長が伸びた分、上級感が高まった。
アウディ A3スポーツバック 荷室は370L(クワトロは302L)の容量を持つ。3ドアの350Lより広々。分割可倒シートを倒せば1120L(クワトロは1052L)に拡大。 アウディ A3スポーツバック FSIは直噴ガソリンエンジンの意味。ル・マン24時間を制したR8で磨かれた技術。クランクケースの基本寸法はA4やA6と同じアルミユニット。
アウディ A3スポーツバック 2.0FSI(6AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4285×1765×1430mm
ホイールベース 2575mm
トレッド前/後 1535/1505mm
車両重量 1430kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 1984cc
最高出力 150ps/6000rpm
最大トルク 20.4kgm/3500rpm
10・15モード燃費 11.8km/L
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 205/55R16
バリエーション&価格
A3スポーツバック 2.0 FSI 6AT 329万円
A3スポーツバック 2.0 TFSI DSG 389万円
A3スポーツバック 3.2クワトロ DSG 475万円
※価格は全国メーカー希望小売価格
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