インプレッション:サーブ 9-3スポーツエステート
サーブ 9-3スポーツエステート サーブ 9-3スポーツエステート
■プロフィール
 新型サーブ9-3スポーツエステートは、プレミアム性とスポーツ性、そしてサーブらしさが息づくモデル。いまだに健在の玄人好みのエッセンスを見逃すことができない。2L直4ターボが主流のグレードは、ベーシックなリニア(150馬力)、アーク(175馬力)、ヴェクター(209馬力)、そして250馬力・2.8L V6ターボのエアロと強力な布陣を敷く。
(発表:2005/9/22 UP:2005/12)
サーブらしさが息づくプレミアム・スポーツワゴン
 アークに乗ってまず体感させられたのが、サーブらしい重厚感。このキャラは大事だし、だれにも1度は味わってほしいもの。
 具体的にはトルクフルで力感のある加速性と、安定志向のハンドリング。過給圧0.7バールの設定は基本的にはマイルドだが、ワイルド感を秘めた加速性をもたらす。Dレンジホールドでは5800〜6000回転でシフト(6400レッド)。シーケンシャルMTではスポーツ性が高まり、山道を走ってもなかなかの実力を発揮。ミドルスポーツにも遅れをとらないはずだ。100km/hは5速2000、4速2600、3速3900、2速5200回転相当で、高速での余裕はさすが。
 さらに、3回転のパワステと前ストラット/後マルチリンク・サスがもたらすハンドリングは安定志向で万人向き。初期ロールこそ大きめだが、過大ではない。フットワークは機敏とはいえないが、奥深さに納得。ただ、ロードノイズが耳につき、路面の継ぎ目でのゴツゴツ感が、上質感をスポイルしたのは残念。
 V6ターボ搭載のエアロはさすがにパワフル。スタートでフル加速すると、最大過給圧0.85バールの250馬力パワーが炸裂。久しぶりにトルクステアを補正する必要があった。とはいえ、2.7回転のパワステはクイックで、正確にターンインをキメる。アークよりも乗り心地がマイルドなこと、6速1800回転(100km/h時)のハイギヤリング6ATも大いに魅力がある。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
サーブ 9-3スポーツエステート これぞまさにコクピット。航空機メーカーらしい設計はすばらしい。テレスコ&チルトステアリング、メーター、スイッチ類、ほどよい包まれ感……と、パーフェクトな空間だ。 サーブ 9-3スポーツエステート 言うまでもなく、後席はスペースもシートフィールも快適。6対4分割可倒をはじめ、アレンジは多彩でエステートらしく使い勝手がよい。
サーブ 9-3スポーツエステート 電動シートは本革製。サイズ、タッチともに上々のフィールで座り心地がよい。しかも、シートポジションは理想レベルに近く、至って快適と言える。 サーブ 9-3スポーツエステート スポーティなスタイルは個性的でありスマート。クラストップレベルのCd値0.33は、航空機メーカーとしてのこだわりなのか。
サーブ 9-3スポーツエステート 荷室は標準時で419L、後席を折りたためば1273Lに拡大。助手席の背もたれもたためるなど、使い勝手がよい。 サーブ 9-3スポーツエステート オールアルミの2Lは、ボア×ストロークが86mmのスクエア。バランスシャフトが振動を抑止。ターボのノウハウは万全といえる。
サーブ9-3スポーツエステート・アーク(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4655×1760×1540mm
ホイールベース 2675mm
トレッド前/後 1525/1505mm
車両重量 1540kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1998cc
最高出力 175ps/5500rpm
最大トルク 27.0kgm/2200rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 215/55R16
バリエーション&価格
リニア 373万円
アーク 428万円
ヴェクター 468万円
エアロ 537万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
TOP > クルマ情報 > ニューモデル試乗 > サーブ 9-3スポーツエステート